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雪の本

リニアモーターカー

宮崎県の日向市に浮上式鉄道実験センターがありました。およそ20年ほど前に、実験は山梨県都留市に移転しましたが、初期のさまざまな実験がここで行われました。
筆者はここにメーカーの超電導磁石の担当者として、最後のおよそ10年勤務しました。
初期の車両の構造は、逆TというTの字を逆さにした形のガイドウエーを車両がまたぐような構造でした。ちょうどモノレールのようなイメージです。
この構造は乗車スペースを確保しにくいということで、その後、ガイドウエーのU字溝の形にし、U型の凹みのところに磁石部分が収まり、乗車スペースは、Uの外に顔を出すような形になりました。初期のころと比べるとたいへんな改良が加わっていますが、このU型が現在も採用されています。

雪の問題

さて、雪の問題ですが、この車両を実用化するとき、雪が降ったら、U型ガイドウエーに積もって、車両は走れなくなります。
いろいろな本を読んでいることを、周りの人たちに知られていましたが、
別の部門の技術者から、
「雪について、何か知っていることはないか」と聞かれたのです。

雪の本は2冊しかありません

これが私の答えでした。その後、さまざまな雪の本が出版されましたが、どの著者も、この2冊には、必ず触れ、引用しています。まさに雪の教科書です。

  • 北越雪譜 鈴木牧之著
  • 雪国の暮らし、雪との生活が見事に描き出されている名著です。岩波文庫で、現在も購入できます。出版が天保6年といいますから、ともかく古い本です。
  • 雪 中谷宇吉郎著
  • 雪の博士として世界に名高い。昭和初期に世界で始めて、人工の雪の結晶を作った物理学者です。

今でも、雪について聞かれたら、まず、この本を紹介するでしょう。
どちらも岩波文庫です。
このサイトの雪の話も、この2冊から得た情報が大きな部分を占めています。
どちらも非常に古い本です。しかし、その後の研究や調査で若干の修正が必要としても、
どんな雪の研究も、この2冊の本の価値をあげることはあっても、下げることはないだろうと思われます。

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