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雪はできてから、どのくらいの時間で地上に落ちてくるのでしょうか。

雪が落ちてくる速度を調べる

今降っている雪ができてから、どのくらい時間がたたのだろうか
雪は地上何メートルの高さででき始め、地上に降ってくるまで、どのくらいの時間がかかっているのだろうか。
いきなり、このような大きなテーマに挑戦するのは難しいですが、
まず、きっかけとして、比較的簡単に調べることができることは、落ちてくる速度を調べることでしょう。

落下速度を測定して、形状ごとに分類

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もちろん、すべての雪が同じ高さから降ってくるわけでもないでしょうし、風や気温など、関係するいろいろな条件があるので、単純に一つの答えを出すことはできませんが、
中谷宇吉郎は、実際の雪の落下速度を、筒の中を通過する時間から、落下速度を測定して、次のように雪の形状ごとに分類しました。

  1. 針状:25~70cm/sec
  2. 平板・樹枝状:30cm/sec
  3. 立体樹枝状:60cm/sec
  4. 粉雪:50cm/sec
  5. 水滴付き結晶:90~110cm/sec
  6. あられ:120~300cm/sec

雪のできる高さを仮定してみると、落下時間を推測できる

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雪が5000mの上空から降ってくるとしたら、どのくらいの時間になるか計算してみてはいかがでしょうか。
一番遅い、時間のかかる針状結晶の25cm/secを例に計算してみると、1mで4sec、1000mが4000sec、5000mだと20,000secということになります。
20,000secといのは333分、なんと5時間半もかかることになります。小さな氷晶核から始まって、きれいな雪の結晶が完成して、地上に到達するまでに、長いもので5時間半、短いものでも2時間程度かかっていることになります。
ただ、雪が一定の速度で落下してくるものと考えた場合ですが。
数時間という短い時間とはいえ、雪の形には、それそれに何か歴史があるような気さえします。

雪の形の違いは、落ちてくる途中の温度や湿度などで決まる

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雪の博士、中谷宇吉郎は、「雪は、天からの手紙」といいました。
雪をよく観察すると、天の様子がわかるといったのです。
結晶の一つ一つのは、天上の温度、湿度、空気の流れなどのさまざまな情報が織り込まれて、地上に降ってくる。まさに、天からの手紙なのです。

カテゴリ: 降雪と積雪 , 雪の降り方