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キッティンガー後日談

砂漠もエデンの園のよう

ジョセフ・キッティンガーの歴史的なジャンプは、全米で大きな話題になりました。
過酷な条件の上空から、ニューメキシコと砂漠地帯に落下してきたのですが、
「今は、エデンの園にいる気分だ!」といったと伝えられています。

  • 到達高度:31.3km
  • 落下速度:0.9マッハ
  • 自由落下時間:4分37秒
  • 全降下時間:13分45秒

キッティンガーのジャンプから50年たった今も、この記録は塗り替えられていません。

キッティンガーの不運

キッティンガーが歴史的な大ジャンプを成功させたとき、全米で大きな反響が起こりました。
まさに彼は英雄でした。
しかし、彼の快挙はあっという間に霞んでしまったのです。
翌年、ソ連はガガーリン少佐を乗せた人工衛星を打ち上げたのです。
成層圏からのジャンプも有人人工衛星の成功というセンセーショナルな出来事には太刀打ちできませんでした。
それにアメリカはソ連に先を越されたショックを隠せませんでした。
このようにして、キッティンガーのジャンプはすぐに過去のものとして忘れられてしまったのです。
ガガーリンの記録はご存じのようにすぐに塗り替えられてしまいました。
今では宇宙旅行が商業的な話題になるほどです。
そして、いま、やっとキッティンガーの業績が見直されてきたのです。
キッティンガーを越えようと、数多くの人が挑戦者し、いのちを落としましたが、
彼の記録は未だに、誰も破ることができないのです。

キッティンガーのやり残しVS挑戦者を寄せ付けない厳しさ

しかし、多くの冒険家がキッティンガーの記録を破ろうと、特にマッハを超える速度の落下を体験したいという願望を持っています。
しかし、1960年代の記録を、技術の進歩した21世紀になっても超えることは困難です。
何人かは、挑戦によって命を落としました。
特に話題になったのは、缶コーヒーでおなじみのレッドブルがスポンサーとなり、
NASAの開発にかかわった医師やキッティンガー自身もサポートメンバーとして名を連ねたレッドブル・プロジェクトには、記録更新の期待感がありました。
2010年中には新記録を達成する計画だと、2010年2月に大々的にマスコミに発表しました。
ジャャンパーは高い建造物や断崖からパラシュートで降下する"ベースジャンプ"の第一人者として名高いフェリクス・バウムガルトナーです。
ジャンプのお第一人者、かつての経験者であり記録保持者、科学的、経済的なサポートとこれ以上ないメンバーがそろいました。<br /> しかし、詳しい事情は分かりませんが、現在、このプロジェクトは停止しています。
この挑戦は「あまりに難度が高い」
成層圏は人を寄せ付けないのです。

カテゴリ: 地球・宇宙そして大気