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馬耳東風

ここでいう東風とは東から吹く春の風

冬が終わりに近づいてきたことを教えてくれる東から吹く暖かい春の訪れ。
しかし、うれしい春の風も、馬にはその価値がわからないという趣旨。
「馬鹿」と書くくらいだから、馬をあまりりこうな動物とは考えていないようだ。

事実は逆かもしれない

近年、動物のもつ感覚の鋭さがいろいろな面から知られるようになりました。
この諺も、厳密にいったら、おそらく間違っているように思われます。
実際、春の訪れを先に敏感に感じ取るのは馬の方で、
人間はだいぶ経ってからやっと感じ取れるのかもしれません。

しかし、それはそれとして。

李白の詩

この諺は李白の詩「答王十二寒夜独有懐」がもとになっています。
その内容は、
世人之を聞けば皆頭を掉り
東風の馬耳を射るが如き有り

馬耳東風:本当の意味

もともとの詩の意味は、
人は聞いても、頭を振って聞き入れようとしない。
まるで春の暖かい東風が馬の耳に吹いても、
馬が冬の終わりや春の喜びを感じないのと同じことだ。
李白は、馬が馬鹿だと言っているのではなく、
人間こそが馬鹿であるといっているのでした。
まったく逆の意味とは言わないまでも
人間も馬と同様であるといっているのす。

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