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古くから使われ、新しく注目が集まる風力エネルギー

風は昔から生活の中に取り入れられてきた

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人間は昔から、上手に、風の力を生活に取り入れてきました。
よく知られているのは、オランダの風車です。ドン・キホーテが巨人と間違えて突進し、戦ったということは有名な話です。
オランダの国土のかなりの部分が海水面以下であるため、風車は粉ひきなどよりも、揚水を中心に用いられています。

動力としての風

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ポリネシアに住んでいる人々の祖先は、風を利用して人々が海を渡ったのだと考えられています。小舟に帆を張って、大海を渡ったのだから恐れ入ります。
蒸気機関以前の船の動力はほとんど風を利用していました。風で疾走するヨットはエンジンの音や振動もなく、乗り物としては実に快適なものです。
海上の風は、なければ船にとって死を意味することになりますから、大変ですが、強すぎる風も、また時として、死をもたらしました。
どのような風が、どの季節にどのぐらいの時間吹くのかは、生命にかかわることですから、自然のかすかな変化を読み取ろうとしたのも、私たちの歴史の一部です。

風の乾燥させる働きを利用

風は動力としてだけでなく、食べ物の乾燥などに現在も使われています。
魚介類の干物から、干し柿、切干かり歌で有名な宮崎の切干大根、高野豆腐も有名です。
自然の風を利用して乾燥したものに対して、今は工業化による乾燥した熱風を吹きつけて人工的に乾燥させたものが多いですが、味も値段も違います。人工の風は自然の風になかなか勝てません。

忘れられて」いた風に注目

蒸気機関の発明による産業革命以後、風力の利用は徐々に忘れられようとしていました。
風はあてにならないものの代表のように考えられ、長年、組織的な風の利用は非効率とされてきました。
しかし、地球温暖化の危険信号により、風はクリーンエネルギーの代表のように、一気に格上げされました。
風力発電などの自然エネルギーの利用にふたたび目が向けられようとしているのは大変興味深いことです。

日本の風

日本の地球上での位置は、風が安定的に吹きやすい地域と考えられています。国中のどこでも、海陸風が期待できますし、山から吹き下ろす「おろし」も、各地の名物となるほど、季節風も国中いたるところで観察されます。資源の少ない国ですが、風の資源は豊富です。さいわいなことに、風の有効利用には大変適しているようです。

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