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避雷針と雷対策

避雷針:

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避雷針とは不思議な名前である。
避雷針の働きは、雷が落ちないように危険を避けるのではなく、積極的に雷を呼び込んで、避雷針で落雷の電気エネルギーを受け止め、そのエネルギーを安全に地中に流すのが代表的な機能だからである。
建物の屋根高く、避雷針が取り付けられているのは、よく見かける光景である。避雷針をたて、引き下げ導体を接続し、さらに専用の接地極に接続するというのが、これまでの対策の典型的なものである。
このようにしておけば、建物に直接落雷することはなく、雷の直撃を避雷針に受けても、引き下げ導体を経由して、接地極から大地へ電気のエネルギーは流れて行き、建物は雷から保護されるというわけである。

電流で発生する磁場とその磁場によって発生する電流

しかし、このような対策を講じても、建物内部の電気装置、電気器具は絶縁破壊したり、焼損することがある。とくにPCは、内部にさまざまな情報を保存しているので、PCの被害は、会社等には致命傷になりかねない。
雷は瞬時に200kAもの電流が流れる。電流が流れると、その周辺には磁場が発生する。派生した磁場はまた電流を生じさせる。

磁場と電流:リニアモーターカーの場合

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リニアモーターカーが浮上して走るのは電流によって生じた磁場が、誘導によって生じた磁場との反発力で浮上するのである。
また、リニアが走り続けるためには、内部の電気機器、お客のための空調などで、多くの電力を必要とする。空中を浮上して走るため、一切の外部の電源とつながっていないリニアモーターカーがその電力を確保するのは、大変なことである。
バッテリーを積んでいるだけでは、とても間に合わない。
そこで、走るための磁場が、誘導で生じさせる電流をバッテリーの充電に利用するなど、いろいろなアイデアが盛り込まれて、初めて長時間走行が可能になる。
同様に雷のような大きな電流が流れると、そのときに生じる磁場の変化が新たな電流を発生させるということです。

雷の電流が引き起こす被害

雷の直撃流を受けない場合でも、誘導で生じた電流が電子機器を破壊することがあるのです。
直撃雷がもつ電気エネルギーに対する対策、誘導雷ととして区別される2次的に発生する電気エネルギーに対する対策が、それぞれ必要になる理由がここにあります。
誘導で生じる電気エネルギーは、避雷針経由で流れるものではなく、既存の電気設備が直撃雷のエネルギーに、呼応して生じる電気エネルギーです。
PCのデータ破壊などの危険に対して、雷の誘導電流に対する対策をしておくことは、経営者、担当者の隠れた緊急の課題である。なぜなら、雷の事故により、被害を受けたときはすべてを失うことになりかねないのですから。

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