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ロケット打ち上げ条件と雷

ロケット打ち上げ条件と天候

2009年4月に北朝鮮が人工衛星の打ち上げと偽って、長距離ミサイルの発射事件をするのではないかという報道がなされました。
事実4月5日、そのミサイルは日本上空を通過し、太平洋に着弾しました。
そのとき、発射がいつになるのかいろいろな機関が予想を発表しました。
その日程には北朝鮮の政治日程とともに、天候が重要な因子になることが取り上げられました。
実は、ロケット(この場合のミサイル)も天候が悪いと危険をともなうため発射できないのです。
北朝鮮は特殊な国ですから、発射の際の天候の条件をどのように定めているかわかりませんので、日本の場合を例に説明したいと思います。

宇宙航空研究開発機構によるH-IIA13号機 打上げ主要制約条件

条件そのものは、打ち上げのたびに決められ、公表されているようですが、
主要な条件は毎回同じようです。
雷についても制約があり、
まず第一に、半径10km以内に雷雲のないこととあります。
第二に飛行経路から20km以内に発雷が検知された場合は、発射しないこと、となっています。
雷雲の大きさ、雷雲の中で実際に雷が発生している位置を考慮すると、
本サイトで雷の射程距離は約14kmと紹介していることと合致しています。

写真はアポロ12号

55-apolo12.jpg

背景に稲妻が見えます。たまたま見つけた写真です。残念ながら、このときの状況を知りません。どなたか、ご存知の方がいらっしゃったら、ぜひお教えいただけるとありがたいです。

宇宙航空研究開発機構のサイトは http://www.jaxa.jpです。

対象 制約条件
  1. 機体移動時は制限風速以下であること。
    レッドライン:22.4m/s(最大瞬間風速)
  2. 発射時においては、制限風速以下であること。
    レッドライン:20.0m/s(最大瞬間風速)
  1. 発射時の降雨は8mm/h以下であること。
  2. 機体移動開始後の降雨は15mm/h以下であること。
  3. 機体移動開始後は降氷がないこと。
積乱雲の中をノミナル飛行経路が通過しないこと。
発射前及び飛行中において機体が空中放電(雷)を受けないこと。(ただし発射時の詳細な気象観測による。)
  1. 射点を中心として半径10km以内に雷雲のないこと。
  2. ノミナル飛行経路から20km以内に発雷が検知された場合には、しばらく発射を行わないこと。
  3. ノミナル飛行経路が雷雲や積乱雲等の近辺を通過する場合には発射を行わないこと。
高層風
  1. 次の投棄物の落下点は飛行計画でさだめられた落下予想区域内にあること。
    ア) 固体ロケットブースタ
  2. エンジン舵角が制限値以下であること。
  3. 飛行中の機体が受ける荷重が設計荷重を越えないこと
  4. 射点近傍で破壊した場合に、落下破片等による警戒区域外への影響がないこと。

カテゴリ: 落雷対策