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上空から見た雷・スプライト・ブルージェット・エルブス

雷は空から地上へ落ちるもの?

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私たちは地上で生活しているので、雷は、上空の雲の中で発生し、時に、地上に激しい稲光とともに、落雷するものと考えています。雷の観察は見上げるだけです。

雷を見下ろす

もし、軍用のジェット機や人工衛星から雷雲を見たら、どうなのでしょうか。
実は、雷雲の上空で放電現象が起こっていることが、かなり昔から知られています。
ただ、あまりに上空であり、通常の雷ほど頻繁ではないため、研究は近年になってやっと始まったばかりです。

上空から見た雷の分類

観測される高度、発光の形・色などで何種類かに区別されています。

1.スプライトと呼ばれる発光(レッドスプライト・スプライトハロー)

7万m近辺に現れる赤い円錐状の発光をスプライトと呼びます。
発光の時間は短く数m秒、上空は赤く、下の方は青みを帯びます。
形は複雑で一般的な円柱・円錐のほかに、くらげ、羽かざりなどと
表現されるものもあります。
いくつものスプライトが現れ、幅50kmにもおよぶことがあります。

2.ブルージェット(ブルースタータ・ギガンティックジェット)

名前の通り青いジェットの発光で、やはり下がキリ状の円錐形をしています。

3.エルブス

スプライトが現れる直前に発光するドーナツ状の円盤で、
円盤が水平に広がった形状をしています。
発光時間はきわめて短く、上から下へ向かって伝播するように見える。
地上への大きな落雷による電磁パルスが上空に伝播することによって
発生すると考えられています。

4.そのほか(ガンマ線バースト・電磁波バースト)

ガンマ線は通常核爆発に伴って観測されたり、宇宙からのものが観測される。
しかし、核爆発によらず、しかも地球からのガンマ線が人工衛星で観測され、
雷による放電と時間的な一致があるため、雷が原因のガンマ線が発生しています。
と考えられています。
さらに、人口衛星では地上で観測される1万倍電波の擾乱が観測されています。
東大阪の中小企業が力を合わせ、大学などからの助力も得ながら、
雷観測専用の人工衛星「まいど1号」を打ち上げたことは大きな話題になりました。
今後の観測データが楽しみです。

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これらの現象はそれぞれ別の現象ではなく、相互に深い関連があるものと考えられています。
ちなみに、発光する高度および発光時間は、低いほうから、およそ
ブルージェット:高度40~50km 発光時間100(msec)
スプライト:高度50~90km 発光時間数(msec)
エルブス:高度90km 発光時間1(msec)
となります。

カテゴリ: 雷とは?