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雨粒の大きさ

雲の中の小さな水滴は雨にならない

雲が白く見えるのは、水蒸気が凝縮して、小さな水滴や氷晶となっているためです。
しかし、雲は水滴や氷晶でできていても、不思議なことに空に浮かんでいます。
上昇気流と空気の抵抗があるため、水滴が重力に引かれて落ちようとする力とバランスしているためです。
ちょうど、トンビが羽を広げているだけなのに、上空を優雅にまるで浮いているように舞っているのと同じです。
雲の中で水滴や氷晶が浮いているのは、粒が小さいためです。
雲の中の水滴や氷晶のサイズは、だいたい半径0.1ミリ以下です。
つまり、0.1ミリ以上になると、雨になって地上に落ちてくるということになります。

雨粒は衝突によって大きくなる

入道雲が発達して、上空まで達すると、水滴はその中を落ちていくときに、他の水滴と衝突して、2つの水滴が一つになることによって、どんどん大きくなります。
およそ、半径3ミリが雨粒の最大のサイズといわれています。
それ以上の大きさになると、今度は空気の抵抗や、衝突によって、いくつかの小さい雨粒に割れてしまうためです。
衝突による併合と分裂を繰り返して、雨は地上に降ってきます。

測定された最大の雨粒

冬の金沢での観測では、大きな雨粒がかなり確認され、半径4ミリを超えるものが何回も確認されているということで、金沢では、過去に直径で9.15ミリという巨大な雨粒が観測されています。
これが、現在のところ、雨粒の最大サイズとなっています。

大きな雨粒になる原因

かつて、「酸性雨」ということばがよく聞かれましたが、現在観測される雨は、ほとんどが酸性の値を示します。
これは、雨が純粋な水ではなく、酸性になる物質を含んでいるためです。
窒素酸化物が含まれていれば、硝酸や亜硝酸、硫黄酸化物であれば、硫酸や亜硫酸、その他、いろいろなものが雨に溶け込んでいます。その結果、雨粒の粘性が変わって、分裂しにくい雨になっているのも、大粒の雨が降る理由の一つではないかと思われます。

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