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降水量について

雨の量を測る降水量とその意味を知る

降水量というのは、降った雨がどこにも流れていかず、地面にしみ込まず、蒸発せずに、そのまま溜まった場合の水の深さで、ミリ(mm)で表します。

降水量100ミリはどんな量

それでは、降水量100ミリという雨が降った場合、それは実際にはどの程度の量なのでしょうか。
単純に言えば、100ミリの降水量というのは、ある時間に降った雨の量が水深10cmまで溜まったという意味になります。

たかが100ミリ・されど100ミリ

100ミリというと相当な量の雨といわれます。
たかが10cmの深さの雨の量じゃないかと思われます。
しかし、この100ミリというのは、ある地域全体に100mmの深さの雨が降ったということです。(ある程度の範囲すべてが完全に同じ量とはいえませんので、多少のばらつきはあるでしょうが。)
1平方メートルの広さに100ミリの雨が降った場合、水の量は何と100リットルになります。重さにすると100kgにもなります。100ミリの雨がバカにできない理由です。

雨の100ミリは、その何倍もの深さになる

最初に一軒の家とその庭で考えてみましょう。
建ぺい率60%のところにぎりぎりいっぱいまで家を建てたとします。簡単にいうと60%が家の建っているところ、40%が庭です。敷地面積50坪としておきます。屋根に降った雨はすぐに庭に流れ落ちます。その結果100ミリの雨の60%(30坪分)は20坪の庭に落ちて溜まることになります。
庭の水深は何と250ミリになってしまいます。実際には、庭は、駐車場の屋根があったり、いろいろなものが置いてあるので、庭はさらに狭くなり、降った雨は一か所に集中するようになりますので、深さ300ミリになってもおかしくありません。
つまり、ここで重要なことは、降った雨は流れて低い狭いところに集中するということです。

町や地域で考えてみよう

降った雨が、屋根から庭に流れますが、普通、庭に溜まることはありません。家で重要なことの一つは「水はけ」のよいことなのです。庭に溜まらない構造は家を建てる基本です。
すると、降った雨は道路に流れ、下水に流れます。
このようなことが一軒の家だけではなく、町全体で、地域全体で起こるのです。
町全体は平坦とは限りません。というより、完全に平坦な地域などどこにもありません。高台の雨は、低いところに集中します。
町や地域全体に降った100ミリの雨が、すべて道路(また下水)に集中したら、面積の比から何倍になるか予想できるでしょうか。
5倍、10倍になると、水深は50センチ、1メートルになります。
雨は低いところへ、低いところへと流れていきますから、川や道路など水が集まることろは、100ミリの何倍にもなってしまいます。

上流から下流へ

そして、道路でも、川でも、さらに下流に向かって流れていきます。水は、ごみやいろいろなものを一緒に巻き込んで流れますので、狭いところ、ごみの溜まりやすいところは、ボトルネックになります。
一箇所でも流れの悪いところがあると、そこは水があふれ、地域の水が集中するところになってしまいます。

危険なのは、広い範囲の雨、短時間に集中する豪雨

雨の降り方によって発生する被害の種類も変わります。ここでは、「降水量」の面からの説明です。

  1. 広い範囲の雨が一箇所に集中すると排水が追いつかない
  2. 短時間に集中すると排水が追いつかない

排水が追い付かないということは、そこで水があふれることを意味します。
100ミリの雨は単に10センチの深さの雨ではないのです。

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