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リズム感の根底にあるものは?

リズム感とはいったい何だろうか

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睡眠を支配し、コントロールしているのが、概日リズムだということです。
人間のうちにあるリズムが、体や精神をコントロールしているのです。
人間の根底にあるリズムは、太陽が支配しているのかも知れません。周期が一日ということは、太陽の動きよりも、実際には地球の自転が影響しているということになりますが。
しかし、人間にはもっと短いリズムがたくさんあります。呼吸は1分間に15、6回、脈拍は60回、心電図や脳波を調べれば、もっと短い周期もあります。

身体のなかにあるリズム感

私たちの体の中では複雑ないろいろなリズムが刻まれています。
そう考えると、いわゆるリズム感、人間の音楽のリズム感のもとにあるのは、身体のどのリズムだろうかと疑問を感じます。これも概日リズムが根底にあるのだろうが。
心臓の鼓動だろうか、それとも脳波のようなものが深くかかわっているのだろうか。
非常に不思議に思い、あるとき、友人の某交響楽団の打楽器奏者F氏にたずねて見ました。
「リズム感がいいとか、悪いとか言うけど、そのリズムの元にあるのは身体のなかの何なんですか」と聞いたのです。

人間の根底にあるリズムは脳波?・それとも心臓の鼓動?・それとも?

残念ながらリズム感の元はわからなかった

たずねた相手は、交響楽団の打楽器奏者で、大学でも教鞭をとられたりする方ですから、質問の相手としては、ベストと思ったのですが、
残念ながら、さすがの彼も、リズム感の元にあるものはわからないということでした。
リズム感というのは、そもそもそういう種類のものではないのかもしれません。

人類にはひとつの同じリズム感がある

しかし、専門家に聞くと、いろいろ面白いことを教えてくれるものです。
彼によると、
バルトークという音楽家は、当時の大型のテープレコーダを担いで、
世界各地を旅し、各地の人々の固有と思われるいろいろなリズムを調べたのだそうです。
調査の幅は大変広く、アフリカの奥地の音楽や日本の能のような芸能にまで及んだそうです。

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その結果、世界の人間の持っているリズムの根底にあるものは共通で、同じであるという結論に至ったというのです。アフリカの黒人のリズムも、日本人の能や民謡などのリズムも、みな共通のリズム感があるという結論だったということです。

今日であれば、その結論は、人類は同じであり、平等であるということで広く受け入れられたでしょうが、ドイツ人であるバルトークが生きていた時代は、ヒットラーの全盛期で、ドイツ国民こそ優れた特別の存在であり、ユダヤ人を蔑視して、汚れ、劣った人種であるということで。抹殺しようとしていた時代でした。
バルトークの結論は、ヒットラーの怒りを買い、いのちの危険にさらされたということです。

ジャズに代表される黒人のリズム感と対極にあるような日本の一見平板にさえ感じる能のリズムも、根底に流れているものは共通であるというのは不思議ではありますが、納得するものでもあります。

詳しいことはバルトークの著書に記されているということです。

某交響楽団の打楽器奏者F氏について

いろいろな友人に恵まれ、たいへん、ありがたいと思っています。彼には、カテゴリ: なぜ眠くなる? , 眠りと目覚めのリズム