Home > なぜ眠くなる? > レム睡眠の発見

レム睡眠の発見

睡眠の研究は意外に新しい

233.jpg

眠りの区別:深い眠りと浅い眠りの区別程度(1953以前)

1953年まで、睡眠は単に眠っているという状態という程度の理解しかありませんでした。 深い眠り、浅い眠りなどの差は分かっていましたが、本質的な違いについての理解はありませんでした。

クライトマンの研究:睡眠中の眼球運動について

それでも眠りはじめにのときに、眼が遅い動きをすることは知れらていましたので、シカゴ大学の研究者のクライトマンは、その眼の動きが、眠っている間、どのように変化するか、アゼリンスキーという学生に調べさせました。
眠っている状態の脳波、眼の動きを測定するセンサーを被験者に取り付け、検査室で眠らせて、一晩中、その人の眼の動きを観察することになりました。
その研究は睡眠研究に劇的な進展をもたらす大きな発見をすることになります。

偶然発見されたレム睡眠

247.jpg

睡眠初期に眼球運動はなかった

アゼリンスキーが眠っている人の眼の動きを調べようとしたところ、被験者の眼はすぐに動かなくなり、眼の動きを示すデータは何もなくなってしまい、調べることはもう何もなくなってしまったのです。

突然起こった起きているときのような眼球運動

それでもまじめに観察を続けていると、眠っているはずの人が、夜中に、きょろきょろと周りを見回しているような動きを始め、脳波も眼を覚ましたような波形を示しました。
そこでアゼリンスキーは、被験者が目を覚ましてしまったものと思い、検査室に入ってみました。、目を覚ましたと思われた被験者は、実際のところ、よく眠っており、目覚めている様子はありません。
睡眠中には激しい目の動きがある時間帯と目がまったく動かない時間帯があることがわかり、
今まで知られていない眠りの型・REM睡眠が発見されたのです。

質の異なる2種類の睡眠(REMとNON-REM)を発見

この実験がきっかけとなって、その後、睡眠には、眼がきょろきょろ動き、脳波も眼ざめているときに近い睡眠と眼が動かない睡眠があることがわかりました。
眼が激しく動くのが特徴の睡眠を、Rapid eye movement (急速眼球運動)睡眠とよび、頭文字をとって、REM睡眠と名づけ、もう一方の睡眠はREMでない睡眠という意味で、NON-REM睡眠と名づけられました。

2つの性質の異なる睡眠があることがわかると、それぞれの睡眠の特徴、2つの睡眠の違いなどが研究・解明され、今日に至ったのです。

カテゴリ: なぜ眠くなる? , レム睡眠とノンレム睡眠