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夜勤者の睡眠と眠気

身体の中のいろいろなリズム

私たちの体内にあるリズムは概日リズムだけではありません。身体の中には、さまざまなリズムがあり、意識していなくても、適切なリズムが刻まれて、生命活動がなされています。
身体の中のリズムは生命活動の非常に重要な働きで、「眠る・起きる」をコントロールしているだけではなく、血圧のコントロール、心臓の鼓動、脳波はもとより、内分泌のコントロールなど生命活動は体内のリズムを通して支えられている言えるほどです。

短いリズムの例(ウルトラ・ディアン・リズム)

1.心臓の鼓動・脈拍
2.呼吸
3.脳波
4.イオンなどを通す細胞の外側の膜にある穴の開閉(チャンネル)
5.Non-REM睡眠とREM睡眠のリズム

長いリズムの例(インフラ・ディアン・リズム)

1.生理の周期
2.季節による体調の変化のリズム
3.成長の段階(幼年期、少年期、青年期、成人期、老年期)

生命活動のリズムは、覚醒し、活気のあるときと、活性が落ち、休息期(眠気)があることを意味します。

夜勤のときの眠気の問題点

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夜勤は本来睡眠のリズムの時間に起きて仕事をするため、眠気が大きな問題になります。仕事中の事故の原因はいろいろですが、眠気が決定的な原因となることがかなり多いといわれています。

運転手や工場などで危険な物を扱っている人が、居眠りしそうだったら、ぞっとするでしょう。
人間の生命活動の中心にあるリズムの山と谷のなかで、夜勤中の眠くなる時間帯は、ちょうど谷になる時間帯です。そのため、多少の個人差や生活の仕方による差はあるものの、誰でも感じる共通の眠気であり、共通に経験する危険の増大時期に相当します。

夜勤の眠気について

特に、夜勤の場合の眠気とその対策について、考えてみましょう。
眠気は深夜から明け方にかけてピークになります。
この眠気による事故のリスクは、昼に十分寝ているとしても、夜勤の場合は昼勤より20%~30%も増加します。
生体リズムによると、夜勤の場合、労働時間が長くなると、眠気を増加し、作業効率も低下します。

夜勤の眠気対策

夜勤の眠気対策で、もっとも有効なのは

212.jpg夜勤の労働中、7000~10,000Luxで作業場を照らすことです。この明かりによって、生体リズムを「昼」の状態にすることができます。
  夜勤後は遮光して睡眠をとることです。昼の時間でも、しっかりと遮光して夜を作り出して眠ることで、昼夜逆転した生体リズムになります。

継続的な夜勤中の眠気や作業効率が向上します。昼間、よく眠れるようになります。
明るい光で照らすと、概日リズムが実際の太陽の動きではなく、照らした光が昼と認識されるようになります。昼の睡眠中遮光して暗くすることにより、ちょうど太陽と逆の時間帯の夜勤のスケジュールにあった人工の昼夜リズムができるようになります。
このときの光の照射は時間の長さではなく、照度が重要です。

 
第二の対策は

仮眠をとる:仮眠時間は30分前後でも、眠気を抑え、効率を上げるといわれています。
眠いからということで、コーヒーのようなカフェインを多量に取ることは、カフェイン中毒になる危険があり、夜勤明けの睡眠にも悪い影響を与えます。
コーヒーよりも、効果があって害のないものに、エッセンシャルオイルを使う方法があります。

カテゴリ: 睡眠の悩み , 眠くなる悩み