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睡眠障害:ナルコレプシー

突然眠ってしまう

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ナルコレプシーはよく知られた睡眠障害です。日中何かしているときに、発作的に突然眠ってしまう病気です。
他に、寝付くときの恐怖をともなう幻覚と睡眠麻痺、そしてカタプレキシーと呼ばれる脱力発作が主な症状です。
発症する年代は10代~30代で、その年代の0.1%ぐらい(1000人に一人)がこの病気になります。
昼間、突然寝てしまうため、怠け者と思われて苦しむケースがあります。

ナルコレプシーの特徴

1.睡眠発作が代表的な症状

重大な局面、緊張する場面で、突然眠ってしまうのが、睡眠発作です。単に、日中ひどい眠気があるということとは違います。 眠った後はすっきりした状態になるのも特徴です。

2.入眠時幻覚

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寝付くときに恐ろしい夢を見るのも特徴です。通常、夢はレム睡眠のときに見ることが知られています。そして、健康な眠りのサイクルでは、寝付いた最初は深いノンレム睡眠になるため、夢を見ないのが普通です。ナルコレプシーでは眠りはじめにノンレム睡眠でなく、レム睡眠になることも特徴と言えます。

3.睡眠麻痺

レム睡眠では筋肉がゆるんで活動しないのが特徴ですが、ナルコレプシーでは脳の活性は高いのに身体は緊張して動かないという麻痺の状態になります。

4.カタプレキシー

覚醒時に驚いたり、面白かったりすると、全身の力がガクッと抜けてしまう症状です。意識ははっきりしているのに、身体の力が抜け、ひどい場合は、倒れてしまったり、動くことができなくなりぐったりしてしまいます。

5.夜の睡眠障害

日中、突然眠ってしまうような病気なので、夜も普通よりよく眠るものと考えられますが、実際は、よく目覚めてしまい、眠りが分断されてしまいます。

恐れるのではなく検査を受ける

この症状の中の1つ、2つが当てはまるからといって、ナルコレプシーと決め付けることはできません。診断のためには、しっかりとした検査が必要です。(昼夜睡眠ポリグラフで測定)

この病気は、大事な場面にも関わらずいきなり眠ってしまうような症状をもっているため、非常にだらしない人と見られがちです。
正しく治療し、また本人や周りの人がナルコレプシーであることを認識していくことが必要です。

昔の経験

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*35年も前のことですが、家庭教師で受け持った男の子がいました。当時中学2年生でした。 成績が上がらず、毎年、家庭教師を変えましたが、一向、成績が改善する様子はありませんでした。
私が受けもったばかりのとき、その子はほとんどの科目で、試験の点数が1桁でした。
驚いたのは、教えている最中に突然寝てしまうのです。
最初は、教え方が気に入らず、反発して、寝たふりをしているのかと考えましたが、実際は素直で、あまり反抗的な子ではありませんでしたから、そうではなさそうです。
そんな昔のことですし、私にも病気の知識はありませんでした。結局、その子の成績を上げることはできず、私の前の家庭教師と同様、私も1年で断られてしまいました。私にとっても、あまりよい思い出ではなかったケースなので、何か今も心に残っています。
残念ながら、その子がナルコレプシーだったのか今となってはわかりません。
現在の私なら、ナルコレプシーを疑って、診察を受けることを勧めたと思います。

ナルコレプシーの遺伝子発見のニュース

つい最近(2008/9/29)のニュースで、東大の研究チームがナルコレプシーの発症に関する遺伝子を見つけたという記事が掲載されました。
治療薬の一日も早い開発が望まれます。

このニュースはネイチャー・ジェネティクス電子版(2008/9/29)に掲載された。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2522374/3383218

カテゴリ: 睡眠の悩み , 睡眠と病気