Home > 仮眠室:眠りの話題 > 動物の眠り:猫も夢を見る

動物の眠り:猫も夢を見る

動物実験の現状

104.jpg

動物愛護の問題から、動物実験をやめる動きがありますが、まだ、多くの分野で人間の病気の研究のために動物が犠牲にされているのが実情です。
睡眠の場合の研究の場合、対象が脳にかかわるため、代替するものがなく、動物実験が行われています。

動物実験はそのまま人間には当てはまらない

他の分野でも人間と動物の間には大きな違いがありますが、睡眠の場合も、動物は、人間のように昼起きて、夜間に8時間程度眠るという睡眠・覚醒の型をもってはいません。
そのため、動物実験で睡眠について研究した結果をそのまま人間に当てはめることは、一般にできません。

犬や猫を見ても、人間の睡眠とはずいぶん違うことがわかります。これらの動物は昼もよく眠っていますが、眠りから簡単に覚めます。昔から番犬に使われるのは、犬の睡眠が人間の睡眠とは大きく異なり、短時間型の眠りと目覚めやすさ(もちろん吠えて知らせてくれることも重要ですが)が大きな理由です。

動物実験での夢の研究の難しさ

105.jpg

動物で睡眠について研究していた学者が、猫が夢を見るらしいことを発見しました。

さて、夢の研究に動物が使えるかということも、同様に難しいところがあります。 夢を見ていたというのは、多くの場合、本人が言わなければわかりません。また、どんな夢を見ていたかは、本人のことばによる以外は今のところ、知る方法はありません。
たとえ、脳波を調べても、それで夢の内容を知ることはできません。

脳の中の情報は調べられない

現在の医学や科学では、他人の頭の中の情報を覗くことはできません。
CTやMRI、MRAで撮影すると、脳の細部まで見ることができます。血管の詰まりや腫瘍の有無はかなり詳細に調べることができます。
けれども、脳波から、どんな夢を見ているのか、何を考えているか、知ることはできません。

うそ発見器がありますが、質問に対する反応の緊張の度合いなどから、うそを言っていることを推測できますが、何が本当なのかを知ることができません。

わからないのもよいこと

もし、脳波などから、考えていることが完全にわかってしまったら、犯罪捜査は簡単になるでしょうが、自分の考えていることを他人に見られることに耐えられる人はおそらくいないでしょう。 犯罪者は減っても、精神的な病気はそれ以上に増加することになるのではないでしょうか。

HEROSというテレビ番組が話題になっていましたが、その中には他人の心が読める人が出てきます。よい面よりも悪い面の方が大きいように感じました。

猫も夢を見ていたのか?・・・・やはり謎のまま

そういうわけで、動物は夢を見ることがあるのか、見るとすればどんな夢を見ているのか、知ることはなかなか難しいことです。
しかし、ある研究者が猫を使って眠りの研究をしていたとき、レム期の睡眠中の猫が、突然立ち上がり、獲物のネズミを追いかけるような行動をしたことが報告されて、猫のような動物も夢をみるらしいことがわかり、大きな話題となりました。

カテゴリ: 仮眠室:眠りの話題