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最適な睡眠時間とは:それでは何時間眠ればよいのか

睡眠不足と最適睡眠時間

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社会全体が「睡眠不足だ」。みんな「睡眠時間が足りない。」と言っています。
それでは何時間眠ればよいのでしょうか、何時間寝れば、最適な睡眠時間で、睡眠不足にならないのでしょうか。
しかし、最適な睡眠時間は何時間かということについて、誰も答えられないのが睡眠の不思議なところです。

最適睡眠時間が何時間かという答えはない

最適な睡眠時間は何時間かという明確な答えはありません。
よく理想的な睡眠時間は8時間であるようにいうことがありますが、特別な根拠はありません。

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不眠に悩まされている人たちにとって、何時間眠れば健全な状態か、熟睡できれば時間は短くても健康に支障がないのでしょうかという疑問は、切実な問題です。

最適睡眠時間は平均睡眠時間との比較で説明

具体的に個人に当てはめた適切な睡眠時間や状態を判断できる基準は、ないのです。睡眠時間については、普通、平均的な睡眠時間を調査したデータを参考に説明されています。

平均睡眠時間

下記のデータが20歳以上の成人の平均的な睡眠時間です。

5時間未満: 4.7%
5-6時間: 24%
6-7時間: 37.1%
7-8時間: 25.2%
8-9時間: 7.2%
9時間以上: 1.8%


睡眠時間には個人的なばらつきが大きい

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ノーベル賞を受賞した小柴さんが、以前、テレビ番組で、9時間ぐらい眠るという話をされていたのが、非常に印象に残っています。優秀な学者は寝る時間を惜しんで、勉強や研究をしているものと思い込んでいましたので、驚いたのだと思います。

実際に人々がどのぐらい寝ているのかという平均的な睡眠時間をみると、かなりのばらつきがあることがわかります。同時に、その睡眠時間で、どの程度の人が満足し、あるいは睡眠不足を感じているのかも興味深い話です。

睡眠時間と睡眠の満足度

  満足 不足
5-6時間: 15.5%  51.1%
 6-7時間: 40.0% 27.9%
7-8時間: 31.6%  


睡眠の深さを考慮していない

このデータでは眠りの深さがわかりませんが、5-6時間の睡眠では、睡眠不足と感じている人が50%以上なのに対して、十分寝ていると感じている人も15%ほどいます。 6-7時間の睡眠があると、それでも睡眠不足と感じる人が30%近いですが、40%の人が満足しており、6-8の範囲で考えると、70%以上の人が十分と感じているということです。

結局は個人的な満足度だけ

この辺がひとつの目安と考えられそうです。そして、何時間眠ればよいのかは、その人がどの程度満足しているかで判断されているのが現状です。本人が満足していれば5時間でも十分と考えられ、不十分と感じていれば7時間でも不十分ということです。/p>

早寝早起きが健康・学習によい?

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寿命と睡眠時間

ここに一つの面白いデータがあります。 アメリカで実施された大規模な調査の結果、7時間睡眠の人の方が8時間睡眠の人より寿命が長いという結果が出ています。 寝すぎも健康・精神衛生によくはないということです。また、病気の結果寝る時間が長くなっている人も含まれている可能性がありますので、このデータの評価も難しいところです。

睡眠時間・就床時刻と学習成績

アメリカの高校生を対象にした調査結果をもう一つ紹介しましょう。 1998年に実施されたアメリカの高校生の睡眠と学業成績の関係によると、成績のよい子供は、就床時刻が早く、睡眠時間が長いという結果が出ました。 これは、早く寝て、十分に睡眠をとると昼の勉強の集中力、学習能力が上がるためという可能性が考えられます。

何時間寝ればよいのかということよりも、健康とよりよい社会せいかつのために、睡眠時間を大切にし、できる限り、良い睡眠をとって、元気な、活力に満ちた昼の生活を送りたいものです。 昼の生活と夜の生活は表裏一体で、片方だけ健全にすることはできないということを睡眠時間は私たちに教えてくれているのではないでしょうか。

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