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物忘れ・固有名詞

ものの名前が思い出せない

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年をとると物の名前や人の名前などが思い出せなくなる。
よく知っている人の名前が出てこない。
顔はよくわかっている。どこに住んでいるか、何をしているのか、
その人のことは何でもよくわかっている。ただ名前だけが出てこない。
人の名前の記憶には顔に代表される視覚的な顔などの印象を出発点にして、
その人の特徴や職業などの概念的な特徴が結びつき、最後に名前の音と組み合わさって一人の人の情報として記憶される。

なぜ、名前を思い出しにくいのか

ひとまとまりの記憶の中で、
視覚情報、概念的情報ははっきりしているが、
単なる音としての名前の情報の結びつきがもっとも弱く、名前を思い出せないということがよく起こる。
名前以外はよく覚えているのに、職業や住んでいるところなどは思い出せるのに、名前だけが思い出せない。

名前の不思議

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名前は非常に不思議なものである。
その人がどこに住んでいるのか、何をしているのか、また性質など、その人について何でもわかっていても、
名前と結びつかないと、記憶として不完全です。名前以外のことはすべてわかっていても、記憶としては不完全です。
旧約聖書のなかで、アダムとエバが最初にしたことが記されているが、
それは、すべての生き物に名をつけることでした。(創世記2章19節) 20世紀最大の文学と言われたプルーストの「失われた時を求めて」で、
彼は興味をもった女性を追い求めていくのだが、その中で「名」を知ることの意味を見事に描いている。
たいへんな大作だが、興味があれば、ぜひ読んでみることをお勧めしたい。

カテゴリ: もの忘れ