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異物・非自己

異物は単なる他者という存在ではなく、「非自己」である

イェルネは、すべての非自己は自己との反応性を基礎としていると考える。
免疫系が外部からの侵入者を異物として認識できるのは、異物であるからではなく、内部にある自己(内部イメージ)との比較、対比によって自分でないものを「非自己」、「他」と判断するのだといいます。
比較する自己がなければ、非自己は存在しないということなのです。


新しい侵入者も、免疫にとってはすでに知った存在である

イェルネのネットワーク説によれば、外部からの新たな侵入者、「非自己」は新しいものではありえないのです。
内部でのイメージとして、すでに自己の中に存在するものでなければ、認識対象ではあり得ないのです。
内部に存在するイメージと比較できたときに、初めて「自己」あるいは「非自己」と認識できるのです。
自己の中にもともと存在するものでなければ、認識できないというのです。
他者を非自己として認識するのは、その他者をすでに自己のうちに持っているからだというのです。


どんな新しい抗原であろうと、すでに知っている

極めて、難しい問題です。
プラトンの認識論によれば、「私たちが認識できるものは、われわれがすでに知っているものに限られる」のです。
知らないものは認識できないというのがプラトンの考えです。
自己の中にすでにあるから認識できるのです。
認識とは自己を知ることに他ならないのです。
未知の抗原などというものは存在しない。
そして、すでにその抗原に対する抗体まで準備ができている。
それが免疫の抗原を非自己と認識するということなのです。

カテゴリ: 免疫の働き