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抗体の多様性:どんな抗原にもぴったりフィットした特注品の抗体作ります

オーダーメイドはぴったりフィットする

Tシャツなどは、ある程度身体にあう柔軟性がありますから、サイズは何種類かあれば十分です。
だいたい、LMSの3種類、最近では一回り大きいXLや逆に一回り小さいXSなど、サイズを増やした製品も見受けられます。
しかし、スーツは簡単にはフィットしません。
お腹がちょっときつい。そこで一回り上のサイズにすると、今度は腕が長すぎる、肩幅がフィットしないなど、なかなか自分の体形に完全にフィットしたものを見つけるのは大変です。
体形を、市販の標準に合わせておかないと、なかなか厄介です。
それで、かなり多様なサイズが作られます。
メーカー側も、どんな人の体形にぴったりフィットするすべてのサイズのスーツを完璧にそろえることはできないでしょう。
まあ、そんなことは誰でもわかっています。
それで、身体にぴったりのスーツがほしいとなると、オーダーやイージーオーダーで作ることになります。

抗体はオーダーで作られる:身体の中に入ってくるウイルスの形は千差万別

ウイルスや細菌にはいろいろな種類があり、私たちの身体にとっては、ウイルスや細菌との出会いは、「未知との遭遇」なのです。
はしかには二度罹らないことがよく知られています。
それは、一度はしかに感染しすると、はしかのウイルスに対する抗体は、それまで身体の中になかったのですが、はしかのウイルス(抗原)が身体の中に入ることによって、はしかのウイルスに対する(専用の)抗体が体内に作りだされるのです。
はしか用の抗体ができると、抗原である「はしかのウイルス」を探し出して、捕まえ、破壊するのです。
ここで、不思議なのは、入ってくるウイルスは、はしかかも知れないし、他のどんな病気のウイルスかも知れないのです。
抗体のすごいところ、不思議なところは、どんな未知の抗原が現れても、三日後には、その抗原専用にオーダーで抗体が作り出されるのです。

抗体はどんなウイルスにも、病原菌にも対応して作られる

免疫システムの抗体産生能力は、どんな抗原が現れても、対応できるように、いろいろなパターンの遺伝子構造に対応できるように、準備ができているのです。
侵入してくるウイルスや病原菌の型は、ほとんど無限の種類です。
しかし、どんな型の異物が侵入しても、三日後には、その異物を退治し、撃退するための抗体が体内で、大量に作り出されるのです。
「抗体の多様性」と呼ばれていますが、なぜ、そのようなことができるのか、これは大きな謎なのです。
これは驚くべき機能であり、このような抗体産生の能力によって私たちの生命が守られていることも大きな驚きです。

カテゴリ: 抗原と抗体