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ワクチンVaccineという名前の由来と牛痘が使われた理由

牛痘に注目したジェンナー

ジェンナーが牛痘を接種したのが名前の由来

英国では、天然痘で人口の1/4が死亡するというほど流行し、人々はいつかは自分も天然痘で死ぬに違いない、と恐れおののく時代に、ジェンナーは、牛に発生する天然痘に似た病気の牛痘に注目します。
牛痘は、牛の乳搾りをする女性たちにも感染し、手に発疹ができます。
しかし、牛痘に感染しても人間は重症にならず、症状は軽く済みます。
そして、非常に需要なことが人々の間で語られていました。
それは「牛痘にかかると、天然痘にかからない」ということでした。
そこで、さまざまな研究の末、ジェンナーは牛痘の膿を人の腕に接種してみたのです。

ワクチン・Vacca

牝牛のことをラテン語では、Vaccaというそうです。
牝牛の牛痘の膿を接種したので、それにワクチンVaccineという名前がつけられたのです。
最初は牛痘がワクチンだったのです。

なぜ、牛痘が人の中で天然痘の抗体を作ったのでしょうか

牛痘を起こすのはワクシニアというウイルスですが、
ヒトの天然痘のウイルスも、もともと同じウイルスだったと考えられます。
同じウイルスがヒトに感染して、徐々に変化し、天然痘のウイルスになったように
牛に感染して変化を繰り返し、ワクシニアウイルスなったのだと考えられています。
そのため、牛痘のワクシニアウイルスに対する抗体が
天然痘にも同じように抗体として機能したということになります。

今日のワクチン

病原体をとりだして、毒性化したり、弱毒化して弱めたものを注入することで体内に
体内に抗体を作り、同じ病原体が体内に侵入したとき、抗体の働きで感染症にかかりにくくするためのものです。
生きた病原体を弱毒化して使うものを生ワクチン
化学処理などにより病原体そのものは殺したものや、
病原体のうち抗原部分のみを培養したものを不活性ワクチンといいます。

カテゴリ: 免疫発見とその歴史