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記憶する免疫:記憶は脳だけではない

よく知られている免疫の働き:記憶する働き

私たちの身体は、一度、異物に曝されると、次回はその異物に対して、免疫系の反応がより強力に働き、異物を撃退する。
はしかに一度かかると、二度かからないのは、以前かかったはしかを免疫が記憶し、
もう一度はしかのウイルスが体内に侵入してきたとき、病気になる前に、免疫が撃退してしまう。
「はしかに対して免疫がある」というとき、免疫のこの記憶力を指しています。

専門的にも、この記憶力を「免疫学的記憶」と呼んでいます。

免疫の記憶する機能の不思議

私たちは「記憶する」のは、脳の働きと長いこと信じてきました。
確かにそれはそれで事実ですが、
私たち人間を全体で考えると、脳が記憶するというのは、一面にすぎないことが徐々に解明されてきました。
驚くことに、記憶は脳だけのことではなかったのです。
この免疫の記憶力に頼って、病気にかからないように予防するのが予防接種などのワクチン接種なのです。
しかし、免疫はどのようにして、過去のことを、とくに侵入してきた特定の異物を記憶しているのでしょうか。
1年前や2年前のことばかりか、50年前のはしかウイルスを、「ああ、これはあのときのはしかのウイルスだ」とどうして認識できるのでしょうか。
それは、人類が免疫を研究してきた歴史の中で徐々に解き明かされ、発見されてきました。
免疫を知るには、その発見の歴史、研究の歴史を知るのが一番です。

カテゴリ: 免疫発見とその歴史