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ロベルト・コッホの偉業:つぎつぎに病原菌を発見・炭疽菌・結核菌・コレラ菌

ドイツの細菌学研究の柱:ロベルト・コッホ

ジェンナーの種痘により、天然痘の予防・治療に道が開かれ、一定の成果を上げることができましたが、それは次の新たな研究の幕開けでもありました。
この分野で、当時、世界をリードしたのはフランス・パリのパスツールとドイツ・ベルリンのロベルト・コッホです。二人は国際的な事情から互いに激しいライバル意識を燃やし、細菌の発見、細菌学の研究競争にしのぎを削ることになります。

コッホは開業医、地方医官を経て、ベルリン国立衛生院に招かれ、細菌の研究を行いました。
寒天培地やシャーレなど今日でも使われているさまざまな技術を改良、確立し、細菌の純粋培養を行いました。
彼が発見した代表的な細菌は

  1. 炭疽菌を発見し、炭疽菌が炭疽の病原菌であることを証明(1876年)
  2. 結核菌を発見し、結核の病原菌であることを証明(1882年3月24日)
  3. これを記念して、3月24日は世界結核デーに制定されました。
  4. コレラ菌の発見(1883年)
  5. また、ツベルクリンはコッホの発明である。
彼は結核の研究によりノーベル賞を受賞しました。(1905年)

コッホの弟子たちの業績

ゲオルク・ガフキー:腸チフス菌の発見
フリードリヒ・レフラー:ジフテリア菌の分離・口蹄疫ウイルスの発見
エミール・ベーリング:血清療法の研究により第一回ノーベル賞(1901年)
パウル・エールリヒ:化学療法の研究によりノーベル賞(1908年)
北里柴三郎:破傷風菌の純粋培養・ペスト菌の発見・抗体の発見
第一回のノーベル賞は本来ベーリングと北里の共同受賞になるべきだったと多くの人が考えています。

弟子たちのこの業績をみると、コッホの偉大さがよくわかります。

感染症の病原体を証明するための基本指針:コッホの原則を提唱

  1. 一定の微生物が見出されること
  2. その微生物を分離できること
  3. 分離した微生物によって同じ病気に感染させられること
  4. 感染した病巣部から同じ微生物が分離されること

カテゴリ: 免疫発見とその歴史