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免疫について認識の広まり:ヨーロッパを襲ったペストの恐怖と二度なし

ペストの恐怖:歴史を変えるほどの死者数

ペストはヨーロッパでたびたび流行し、多くの人々の命を奪いました。
1438年の流行で、イギリスでは人口の1/3が死んだといわれているほどです。
人々がペストをどれほど恐れたかは、想像に難くありません。

二度なし:恐怖の中での看護から垣間見えたこと

このとき、修道士たちが献身的に看護にあたったことが知られています。
黒死病と恐れられていた病気が蔓延し、原因もわからず、ただ恐れるだけしかできなかった時代です。
次々と人々が病気に倒れるなかで、修道士たちは、ペストにかかっても軽く済み、回復し、
その後は再びペストにかかることがなかったといわれています。

免疫について、漠然と、しかし徐々に認識が広まっていく

長いこと、私たちは免疫というと、一度、病気にかかると、二度とその病気にかからない。
もし、その病気にかかっても驚くほど軽く済むという面のみを理解していました。
しかし、現象を知っていても、「なぜ、そうなるのか」については、
まったく何もわからなかい時代が長く続いていたのです。
ペストなどの病気の流行が激しく、しかも罹ると死ぬ確率が非常に高い時代でしたので、
同じ病気に二度は罹らないという事実は、極めて重要なことでした。

カテゴリ: 免疫発見とその歴史