Home > アレルギー > ダニの発生:原因と対策の困難さ

ダニの発生:原因と対策の困難さ

ダニは風と共にやってくる

新築の家や新しい布団には、アレルギーの原因となるコナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニはほとんどいないそうです。
人が住み、人が使い始めると、まもなくダニの数も増してきます。
ダニには羽がありません。ダニは移動することがそれほど得意ではありません。しかしチリダニ類は埃の中にいますので、埃が動けば、ダニも埃とともに移動します。
風に乗って、衣服やいろいろなものに付いて、別の場所に移動するのです。
移動した先が、ダニに適した場所であれば、いつの間にか家の中、布団の中には大量のダニが住んでいるということになります。

やってきたダニはどのように増えるのでしょうか:繁殖の原因

ダニは湿気と暖かさを好みます。
人間の生活環境はダニにとって、快適な環境のようです。
熱過ぎても生きられませんが、人間が生活できる温度であれば、暑いのは大歓迎のようです。
蒸し暑ければ、なお結構。
困ったことですが、ダニと人間は生活環境に関しては、好みがかなり共通しています。
昔の日本の住まいはすきま風が通るのがあたりまえの構造でしたし、田舎の家はほとんど開け放たれていました。
これは、日本の気候にあった構造で、通風が湿気をためず、特に夏のためには理想的な住まいでした。
この昔の日本家屋は、ダニを増やさないためにも適した構造だといえます。
ところが現在の家屋は、アルミサッシの窓、ドアで気密性が格段に良くなりました。
日本のような高温(季節によりますが)で多湿の環境の場合、この気密性がダニにはとても住み心地よい環境を作ってしまいました。
空気の出入りが少なく、湿気がこもりやすい、ダニにとっては繁殖・増殖に適した環境になっています。
冬でも暖房が行き届き、暖かいため、死滅しにくい環境でもあります。
それどころか、人のいるところは、ダニにとって繁殖に適した天国のようなところなのです。

ダニ対策のポイント

アレルギーで悩まされるヒョウヒダニの場合、生息し、繁殖するためには、次の4つが必要です。
1.温度:20度~30度がダニの理想温度。10度以下、37度以上では繁殖できない。
2.湿度:湿度60%以上で繁殖。60%以下では繁殖できない。
3.えさ:人の皮脂やふけなど。
4.場所:埃がある。布団やソファー、ぬいぐるみ、シじゅうたん、畳などもぐりこんで生活できる場所がある。

ダニを減らすことの困難さ

ダニの生活に適した環境を調べると、お気づきかもしれませんが、人が住んでいる環境であれば、ダニも住めるということです。
温度10度以下ということは、本来、冬はダニにとって具合が悪い温度条件です。関東地方など太平洋側の地域では冬は湿度もかなり下がり、本来はダニには厳しい湿度条件になります。
ところが、実際には、暖房があり、熱を発する電気器具が家の中にはたくさんあります。
空気中の湿度は下がっても、浴室や台所からの湿気、電気ポット、植物、洗濯物などの湿気もあります。
一晩寝た後の布団は、湿気を十分に吸って、ダニを引き寄せてしまいます。
布団は一度干しただけでは、ダニを死滅させるほど完全に中の方まで乾燥しません。
湿気を保った場所が残ってしまいます。
せっかく布団を干しても、ダニは湿気の残った奥の方へ一時的に避難して、湿気が戻るのを待つだけです。
なかなか死滅させることろまでいきません。
ソファーなども、人の湿気も吸いますし、まれに、お茶などをこぼせば、その湿気はなかなか抜けきりません。
えさとなる人の皮脂などのたんぱく質も、ダニのレベルで考えると、常に十分な量が家の中には落ちています。
人間の体から古くなった角質や、ふけ、垢が自然に落ちる量は、一人当たり一日だいたい1g程度だそうです。3人家族なら3g。これはダニ何匹分の食料になるのでしょうか。
またダニがもぐりこみ隠れて生活するための、寝具やソファー類、カーペット、じゅうたん、畳のどれかしらは家の中にあるでしょう。
どんなにまめにお掃除する主婦でも、家具と壁の間の埃が0ということにはできないでしょう。
家の隅、サッシの隙間、本棚の隙間、ダニが隠れることのできる場所は家中何処にでもあります。
ねずみやハエなどは都会の家庭ではかなり少なくなりました。うちには「全くいない」と断言できる人もかなりいるでしょう。
しかし、ダニの場合は、そうはいきません。
しかも、ダニのアレルギーは生きたダニが主な原因ではなく、ダニの糞が原因と言われています。ダニを殺しても、糞は残るのです。
「ダニのようなやつ」ということばがありますが、「ダニ」とは、取り除くことが困難な、まったく迷惑な生き物です。

カテゴリ: アレルギー