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ピーナッツアレルギー?:キスで死亡の衝撃

食物アレルギー患者に衝撃のニュース

2005年11月、食物アレルギー患者に衝撃的なニュースが飛び込んできた。
ピーナッツバターのサンドイッチを食べたボーイフレンドとキスをした15才の女の子が、ピーナッツによる食物アレルギーのショックで死亡したというのです。
しかも、ピーナッツを食べたのではなく、食べた人とキスをしただけで、ショック症状を起こし、死亡するというのは、患者や患者を持つ家族には大変ショックな出来事です。


食べたのは、数時間前・ぜん息のような呼吸困難による酸欠で死亡

亡くなったのはカナダ・ケベック州に住む15才の女の子。名前はクリスティーナちゃん。ボーイフレンドは16才。入院して、治療を受けたにも関わらず、4日後に亡くなった。


詳しい調査の結果、別の理由による酸欠が原因との検死報告

ピーナッツアレルギーが死亡の原因とするには、あまりにも、量が少ない。
数時間前に食べたピーナッツが口の中に残っているにしても、その量はあまりにも少ないことから、詳しい調査がなされ、原因は別であるという報告がされました。
しかし、出来事が衝撃的に伝わったため、情報が一人歩きしてしまい、この事件は、今でもピーナッツによるアレルギーショック死として、扱われているケースが多いようです。
ピーナッツは食物アレルギーの中でも強いアレルギー反応で知られ、アメリカでは年間200人程度が亡くなっているといわれています。
注意は必要ですが、間違った情報は、人をパニックに陥れたり、間違った行動に駆り立てる危険がありますので、慎重に判断することが大切です。


もうひとつの逆の衝撃的なニュース

2009年3月15日にMSNBCがピーナッツアレルギーについて、驚きべきニュースを発表しました。
それによると、デューク大学医療センターとアーカンソー小児病院で行われた新しい治療により、
ピーナッツアレルギーをもつ子供のうち、29人がアレルギー反応を起こさずにピーナッツを食べることができた言うのである。
治療は「経口脱感作」(けいこうだっかんさ、oral desensitization)と呼ばれる治療法で、ピーナッツなどのアレルゲンをを少しずつ経口投与することによって免疫寛容を上げる方法である。
29人の内5人の子供はこの治療法により、アレルギーが完全に治ったようだと報告されている。
数年前から、普通のアレルギーの患者は抗ヒスタミン薬を飲んだり、アレルギー注射を受ることも出来たが、重度ピーナッツアレルギーの患者は治療法がありませんでした。
この新しい治療は、アレルギー注射のように少しだけのアレルゲンが体内に入ることによって、免疫寛容を上げながら取り入れることができるアレルゲンの量を徐々に増やしていくというものです。
これによって、いままでまったくピーナッツを食べられなかった子供が、アレルギー反応なしで食べることができるようになったというのです。

口径感作の注意点

この方法は、アレルゲンを食べるのですから、食べる量を正確にコントロールする必要があります。
つい最近も、アレルギー治療によいという名目で売られていた健康食品に、アレルゲンが含まれていたため、問題となりました。
ちょっと混ぜれば、治療に役立つというような安易な発想で、健康食品としてアレルゲン入りの食品が販売されたのではたまりません。
この治療法では、ある程度、アレルギーを克服できたら、食べても大丈夫な範囲で、ピーナッツなどのアレルゲンを食べ続けている方が、よい結果になるようで、一度治療をうけて、大丈夫になったから、「もう食べない」という場合は、時間がたつとともに、もとにアレルギーも元に戻る可能性が高いようです。

カテゴリ: アレルギー