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小児ぜん息:体質が原因?ダニが原因?

小児喘息で苦しむ子供たち

アレルギー情報センターによると、小学校で、3.3~13.1%、中学校で、5.3~11.9%もの子どたちに喘息の症状があるということです。
ただ調査方法が十分でないため、より精度の高い調査が進められている状況です。その調査の結果によっては、この数値はもっと大きくなる可能性があります。

小児喘息の症状

呼吸をするときにヒューヒュー、ゼイゼイという音がするのが特徴で、初めは、カゼをひいたときに咳が長引いたり、呼吸のときにヒューヒューという音がするようになります。
なんども風邪をひいて、そのたびにこのような症状が現れ、風邪が治っても、呼吸の際にヒューヒューという音がするようになり、運動をしたときに、この音や咳が激しくなり、呼吸が苦しくなるような症状が出ます。このような場合はぜん息が疑われます。
ヒューヒュー、ゼイゼイという音を喘鳴・ゼンメイと言います。

ぜん息の重症化

ぜん息発作は気管から分岐した先の気管支と肺胞(はいほう)が慢性の炎症を起こしているために起こります。
ぜん息発作の多くは、風邪によるウイルスの感染とダニ、ハウスダスト、動物の毛、フケ、カビなどを吸い込んだために、気管支粘膜で免疫反応が起こるアレルギー性炎症反応が慢性の炎症を起こしているためです。
冷たい空気を吸ったり、急に走ったとき、大笑いした後、大泣きした後にぜん息発作が出る状態を気道過敏性といい、ぜん息がより重症化していることになります。
気管支粘膜の腫れ・気管支の周りの筋肉の収縮・痰・気管壁の硬化などがおこり、呼吸のときの空気に通り道が狭くなるためぜんめいが激しくなり、ときに呼吸困難がおこります。

小児ぜんそくになりやすいのはどんな人?

小児ぜん息の患者の90%以上がアトピー体質を持っているといわれます。
アトピー体質というのは、ダニ、ハウスダスト、動物の毛、フケ、カビ、花粉などの環境性のアレルゲンに対して即時型アレルギー反応を起こすIgE抗体をつくる体質です。
年齢が低いほどアトピー体質は高率で、そのため、小児ぜんそくになりやすいということになります。

アトピー体質が問題?それともアレルギー反応が問題

小児ぜんそくの患者の9割がアトピー体質といわれると、アトピー体質のお子さんをお持ちのご両親は大きなショックを受けるだろうと想像されます。
しかし、アレルギー反応の「反応」ということばからわかるように、アレルギー反応は何かの原因に対して起こる体の反応なのです。
その原因というのは、ダニなどアレルギーを引き起こすものの存在が問題なのです。
ダニやダニの糞をある程度取り除けば、小児ぜんそくは改善し、場合によっては、重症のぜん息患者が徐々にですが、まったく症状がおさまってしまったということも珍しいことではないようです。

ダニを除去するテクニック

ダニ退治に薬品を使う場合もありますが、体への影響を考えると、あまり積極的にはなれません。現実的な方法でもっともよいといわれているのが、お掃除です。
一番重要なのは、体に触れる部分です。まずは、布団、ベッド、ソファー、ぬいぐるみ、カーペットなどの表面、裏面にていねいに掃除機をかけましょう。
布団を干した場合は取り込む時、大きく動かす時、注意して掃除機をかけましょう。
表面と表面に近い部分のダニ、ダニの糞がとれます。
次が居間など普段生活している場所の床面です。埃の中にダニはいます。
1メートル四方で500匹が一般的なダニの数といわれるほどにダニはひそんでいます。
できれば埃のたまりそうなところまで、手を伸ばしましょう。
部屋の4隅、照明器具の傘、家具の上面、背面の隙間などです。
居間の床面から初めて徐々に家中の部屋を隅々までクリーンにしましょう。

寝具を機能性布地でくるむ

ダニは0.1mm程度ですが、糞は乾燥すると、割れて、非常に小さくなります。
布団の場合。いくら掃除機できれいにしても、完全にダニの糞の粉末が出てこないようにすることは、困難です。
ふつうの布シーツでは不可能ですが、小さなダニの糞をシャットアウトできる布があります。しかも、寝具に必要な通気性、透湿性を備えています。このような布の代表はジャパンゴアテックス社の開発した布地があります。この布で寝具をそっくりくるんでしまうとダニの被害を防ぐことができます。

寝具を洗う

もう一つの対策は、寝具を洗うことです。
ダニの糞は、水に溶けるので、よく洗って十分に乾燥させると、アレルゲンを取り除くことができます。

どのような病気でもかかる人とかからない人がいるという事実

パスツールが病気の原因となる病原菌を発見して以来、医学は病気の原因を病原菌に向けてきました。
しかし、同じ病原菌にさらされても、すべての人が病気にかかるわけではありません。
身体が健康に保たれているとき、同じアレルゲンにさらされても、アレルギー症状が現れない多くの人がいることも忘れてはいけません。
健康な身体つくりなしに、アレルギーの克服はないのです。

カテゴリ: アレルギー