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ダニのアレルギーの原因:ダニの糞に注意

アレルギーを起こすダニ

世界中に生息するダニの種類はおよそ4万種といわれますが、その中でアレルギーを起こして問題になるダニは、主にヒョウダニ属のコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニの2種類だけです。
家の中で発見されるダニの90%がチリダニです。チリダニとして知られているのは14属34種ですが、通常、発見されるダニはその中でもヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニの2種類で、全体の70%程度です。
そしてアレルギーを起こすのは、意外なことにダニそのものではなく、ダニの糞が主な原因なのです。

ダニよりも糞が問題なのは、ダニが意外に長生きなのが理由

チリダニは、卵、幼虫、第一若虫、第二若虫、成虫と5つの発育段階があります。
チリダニの発育に適した条件は、温度25度~32度、相対湿度70%で、この恵まれた環境で、卵から成虫まで成長するのに約1カ月かかります。
メスは生涯に一度交尾をし、一日に2、3個の産卵を繰り返し、トータルで200個程度の卵を産みます。
成虫として生きている期間はおよそ2カ月程度です。

コナヒョウヒダニはヤケヒョウヒダニは、家の中の埃の中や畳やじゅうたん、布団、ぬいぐるみの中にヒッソリと生活しています。

1匹のダニがする糞の数

1匹のダニは長生きなので、生涯に4、5百個もの糞をします。100匹、1000匹のダニがいれば、糞の数は驚くべきことに5万個、50万個にもなります。
恐ろしい数です。
布団の中はダニの糞だらけになってしまいます。
ダニの身体も、糞もアレルギーの原因となりますが、主なダニアレルギーの原因は、ダニの身体よりも、糞の数の多さなのです。
布団を例に考えてみると、このような数のダニの糞は、布団の表面だけではなく、綿の中に発生します。布団表面のダニは、払えば落ちてしまいます。
布団の四隅の縫い目のようなところには、埃がたまりやすく、その中にかなりの量のダニがいることがあります。
しかし、ダニの多くは湿気が多く、温かい布団の綿の中にもぐりこみ、そこで生活し、卵を生んで増えていきます。
布団の綿の中は、ダニにとって住み心地の良い環境なのです。
チリダニは温度は10度~32度の範囲で増殖も発育も可能です。温度には比較的幅広い適用力があります。
湿度はもっと重要で、生息には湿度が重要なファクターです。
水分は空気中から不飽和の水分を取り入れます。
乾燥した空気の中にダニを置くと、体から水分が失われます。逆に湿潤な空気中に置くと、水分を吸収して膨潤します。 ダニにとって、空気中の水分を吸って膨潤する湿度と逆に体から水分が失われていく乾燥した湿度状態のちょうど境目が重要な湿度環境です。この湿度をダニの臨界平衡湿度と呼んでいます。コナヒョウヒダニは相対湿度70%、ヤケヒョウヒダニは73%です。臨界平衡湿度近辺でダニは生きることができます。

家の中には何匹程度のダニがいるのでしょうか

個々の家を比較すると大きな違いがありますが、平均的にみると畳、カーペット、ベッドなど何であれ、一般の家庭1平方メートルあたりで、平均的なダニの数はおよそ500匹程度です。
そんなに?と驚かれるかもしれませんが、それほどの数が生息しています。ベッドや寝具ならマットレスや中綿の中に潜っているものもカウントしています。
ダニは非常に小さいので、大量発生した場合は別として、通常はダニがいることには気がつきません。
針やシャーペンの芯を床に落として、探した経験があれば、わかりますが、ダニと比べて相当大きな針や芯でも、探すのに一苦労です。
はるかに小さなダニが家の片隅で静かに暮らしていたら、ふつうは気がつくことはありません。
もし、自分の目で確認したいなら、10倍以上に拡大できる虫眼鏡で、家の中の埃、布団の四隅の縫い目のところあたりを丹念に観察してみましょう。

ダニの糞の数ばかりでなく、大きさが大問題

ダニは非常に小さな生き物で、肉眼でやっと見ることができる程度の大きさです。
体長はおよそ0.2mmから0.3mmぐらいです。
畳の上をはっていても、布団の上をはっていても、たいてい気がつきません。
こんなに小さいから簡単に布団の中に潜り込んでしまうのです。
布の織り目をくぐり抜けるのは、ダニにとって、実に簡単なことです。
また、ダニの糞のサイズは、0.01mmから0.04mm程度です。
この小ささが大きなもんだになります。
糞の場合、悪いことに、乾燥すると、粉々に割れて、0.001mmから0.002mmの大きさになります。
1ミクロン、2ミクロンというサイズです。
このようなサイズに割れたダニの糞は、ちょっとしたことで、布団から埃のように舞い上がりってしまうのです。
家の中の空気は非常に細かいいダニの糞が浮遊しているため、呼吸するだけで、私たちの肺の奥にまで入り込んでしまうのです。
自然に生活しているだけで、アレルギーの原因のダニの糞を吸い込んでしまうのです。
これがたいへん厄介な問題、ダニアレルギーを引き起こすのです。
ダニの糞が見えないほど小さいため、気が付きにくいのですが、小児ぜんそくの原因の一つがダニアレルギーなのです。

アレルゲンの量:ダニ本体と糞の比較

  • ダニ100匹のアレルゲン量:100ng(ナノg)から200ng
  • 糞100個のアレルゲン量:10ngから20ng

ダニ本体のもつアレルゲン量は糞の10倍もあります。
しかし、「1匹のダニがする糞の数」に書いたとおり、ダニの数と糞の数では、500倍の差があります。
結果的に、アレルギーを起こすコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニの場合、糞のアレルゲンが全体の99%になります。
問題は糞なのです。

チリダニ科ヒョウダニ類のアレルギー反応の特徴

  • すぐに発症
  • アレルゲンを吸い込んで、数10分で、アレルギー反応を起こすといわれています。
  • 直りにくい
  • すぐに発症する上に、非常に直りにくく、完治まで数年以上かかります。
  • 幼児は注意
  • アレルギー体質の幼児の場合、アトピーがでて、その後鼻炎になり、喘息に悩まされることもあります。このようなケースでは完治までに10年以上かかることもあります。

    こまめ、丁寧な掃除がカギ

    ダニはチリダニは、人間の皮膚から出る皮脂などを餌としていますので、餌となるチリを掃除機で丁寧に取り除くことが非常に効果的です。
    ダニの完全除去を考えるのではなく、喘息などのアレルギー症状が軽くなり、徐々に快方に向かうレベルまでダニの数を減らすということに目標設定するのが現実的です。
    一般の家庭のダニの数は1平方メートルあたり、およそ500匹程度ですが、このダニ数を1平方メートルあたりのダニの数を100以下に減らすのが掃除の目安です。
    もう一つの大きな問題は単にダニの数を減らしただけではアレルギーの最大の原因とされる「糞」には何の効果もないことです。
    ダニの数を減らし、糞の数も減らして、アレルギーから解放されるのが、大きな目標となります。 掃除をすれば、彼らの住処となる埃もなくなりますので、掃除が一番のポイントです。
    埃が溜まりやすいところまで、丁寧に掃除機をかけることが大切です。
    隅の方を手抜きしては効果が期待できません。
    布団の場合も表面を2回ほど掃除機掛けすると、中から出てくる糞の量が劇的に少なくなりますので、寝る前に掃除機掛けをしましょう。
    掃除機で布団の表面を1平方メートルあたり3分程度吸い取ると表面のダニ、内側でも表面に近い部分のダニはほとんど吸い取ることができます。
    布団を干したあと、しまう前に掃除機をかけ、敷いたりセッティングのために動かす時にアレルゲンが舞い上がります・そのようなときに1平方メートルあたり3分程度、布団の裏表に掃除機をかけます。床も同様です。部屋の4隅、家具の後ろ、照明の傘など隅の部分の埃がたまりやすいところを意識して掃除します。
    塵、埃をためないように徹底的に掃除することです。これでダニアレルギーの苦しみからかなり解放されます。喘息の苦しみ、せき込んで十分に眠れない苦しみ、病院通い、医療費、薬の副作用から掃除で解放されるとしたら、掃除に力をいれない理由はありません。
    可能なら、布団専用の掃除機を一台用意しておくと、清潔で安心です。

    ダニが入らない特殊な性能の寝具

    ダニアレルギーでお困りの場合に、おすすめしたいのがゴアテックス社製の布地を使った 寝具です。
    アウトドアに関心のある方は、ゴアテックスというとすぐにレインウエアを思い浮かべます。
    蒸れないのに、雨をシャットアウトする性能の高さから、レインウエア素材としてはNo.1の評価をされています。
    この素材を寝具用に改良したものが使われています。
    寝具の場合、雨でなく、ダニをシャットアウトしてしまいます。
    ほとんどダニが入ることはないといわれていますが、万一、ダニが入っても非常にわずかですから、、糞が出てくることはないという驚きの素材です。
    さらに、ゴアテックス社の寝具用素材には、いろいろなタイプがありますが、表面がサラサラの繊維が使われているものでは、花粉も、寝具の中に入ることがなく、払っただけで取り除くことができるので、花粉の季節にも、注目されています。
    いいことに、汗などの蒸気を通すために、夏でも蒸れることがないので、隠れたヒット商品となっています。
    ゴアテックス社から素材の提供を受けたニシカワリビングなど数社が、機能性寝具を作っています。
    羽毛の掛け布団と羊毛の敷布団などがあります。
    価格も中綿の素材によってまちまちです。

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