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アレルギー対策:寝具の管理

布団に多いのはアレルギーを起こすヒョウヒダニ

寝具に多く見られるのは、アレルギーを起こすことで知られるヒョウヒダニです。
ヒョウヒダニは、血を吸ったりすることはありません。いわゆる寄生虫ではなく、自分でえさをとって生活する種類の虫です。
しかし、このヒョウヒダニには小児喘息やアトピーを引き起こすアレルギー物質があり、家の中、特に床やカーペットの中、また寝具の中に住み着くため、人間が触れる機会が多く、ダニの中で、もっとも害をもたらす厄介な存在です。

ダニは簡単に取り除けない

ダニは暖かくて湿っている布団の中綿へ、もぐっていきます。
彼らにとっては、表面より、中のほうが安全で住み心地が良いのです。布団以外にも、枕の中や、毛足の長いじゅうたんや畳の中、ぬいぐるみの中などにも多く住み着きます。
潜ってしまうため、取り除くことが非常に困難なのです。
このダニは、床の表面にも多いのですが、冬に私たちが眠っているとき、寒いものですから、ちじこまって、自然に布団の奥へ奥へともぐっていくのと同じように、じゅうたんの奥や布団の中綿の中に深くもぐりこんでしまい、取り除くのが困難なダニです。
ヒョウヒダニは全長0.1mm~0.2mm程度で非常に小さいため、かなりの数のダニが床を張っていても、私たちが普通に生活している場合は、まず気がつきません。
敷布団やマットレスの場合、掃除機で吸い取ってみると、たいてい、少なくても100匹程度、多い場合は1000匹を超える数のダニが取れます。
それ程の数のダニと暮らしているのに、その存在にほとんど気がつかないというのは不思議なほどです。
ヒョウヒダニが人間の体に取り付いて血を吸ったりする種類ではなく、ふけや皮脂をえさにして、静かに生活しているダニだから余計に見つけにくいという面もあります。

乾燥させればダニは死滅する。しかし・・・

乾燥させるだけでよいなら、とても簡単なことのようですが、ダニが死滅するまで、布団の中綿全体を乾燥させるのには、どのくらいの時間天日干しすればよいでしょうか。
もちろん、天候にもよりますが、真夏の強い日差しでも数時間ではとても無理です。
天日干しをした布団は、暖かく、しかも乾燥していて本当に気持ちの良いものです。しかし、乾燥しているのは比較的表面だけです。ダニはまだ生きています。普通の天日干しでは、布団の中綿はまだ完全には乾燥しないし、ダニを死滅させる程の温度にも上昇しません。
天日干しに意味が無いということではありませんが、それだけではダニを死滅させるのに決して十分ではありません。

アレルギーの原因は糞が99%

生きているダニが問題であれば、長時間乾燥させたり、何日も天日干ししたり、布団乾燥機でダニをある程度殺すことができます。
しかし、アレルギーの原因は、生きたダニが主な原因ではありません。また、ダニの死骸にもアレルギーの原因物質があります。
そして、大きな問題は、ダニアレルギーの原因物質は、99%が糞の中にあるのです。

ダニは死んでも糞は残る

当然のことですが、ダニを死滅させても、それまでにダニが排泄した糞は残っています。

解決の糸口:糞は水に溶ける:掃除機で表面の糞は取れる

布団の中綿に入り込んだダニや糞は、干してもたたいても取り除くことはできません。
毛足の長いじゅうたんの場合も同じです。しかし、必ずしも解決をあきらめる必要はありません。
アレルゲンの99%を占めるダニの糞は、水に溶けるのです。
「布団の丸洗い乾燥」はダニのアレルギー対策としてはとても有効な方法です。
それでは、早速ということで、じゅうたんをクリーニングに出そうと考えた方は、ちょっとお待ちください。
ドライクリーニングではなく、水洗いが有効なのです。ドライクリーニングが全く効果0なのかというと、もちろん洗わないよりも良いのですが、ダニの糞の除去に限って言えば、ドライクリーニングには、期待ほどの効果がありません。
大型の洗濯機があれば、家庭での洗濯の方が効果的です。

意外にも、掃除機が最善の対策

ダニのアレルギーは小児喘息やアトピーの原因となり、大きな悩みを抱えている方が少なくありません。
病気の大変さだけでなく、病院へ通うことの大変さもありますが、処方される薬も強いもので、副作用の苦しさもあります。アレルギーに悩む子どもをもつ両親の苦しみは計り知れません。
そんな悩みから、意外なほど簡単に、解放された例が多くあります。
それは、「掃除機」で床を丹念に掃除し、布団を干した後、寝る前に数分布団の表面に掃除機をかけることです。
寝ている間に呼吸器に入ってくるダニの糞は、寝る前の掃除機がけでほとんどなくなってしまうことがわかっています。0になるわけではありませんが、アレルギーを起こすほどの量ではなくなるのです。床に使う吸い口と布団用は変えるべきですが、布団の裏表を2、3分ずつ隅々まで丹念に掃除機で吸うだけです。
アレルゲンがなければ、アレルギーはおさまるのです。驚きの結果です。

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