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「アレルギー」の一覧

アレルギー性の喘息

アレルギー性喘息が起きる仕組み

アレルゲンが鼻やのどを通って、高濃度で、肺にまで達すると、IgE抗体をもつマスト細胞が肺粘膜、気管支細管の毛細管に集まります。
この場合は、症状が鼻水やくしゃみでは収まらず、喘息になります。
喘息の「喘」はあえぐという意味です。喘息の英語名の「asthma」も語源はギリシャ語のほぼ同じ意味の「あえぐ」からきています。

アレルギーとアナフィラキシー

軽いアレルギーと重篤なアレルギー

花粉症などのアレルギー症状は、普通、鼻腔の塞がりや鼻水、目のかゆみ、くしゃみ、微熱などの症状になりますが、いのちにかかわるほど重症になることはありません。
しかし、イソギンチャクの毒で死んだイヌや卵白で死んだモルモットのように、重篤な症状アナフィラキシーを示すアレルギーもあります。
アナフィラキシー症状を起こすアレルゲンとして有名なものには、ペニシリン、すずめバチの毒などがあります。
アナフィラキシーの場合には、IgEやマスト細胞が深くかかわっています。
そして、アナフィラキシーの大きな特徴の一つは、激しい免疫反応が急激に現れることです。
もっとも危険は症状は血圧の急激な低下、意識喪失、呼吸困難です。数分以内に適切な処置を施さなければ、死ぬ危険があります。
嘔吐や下痢、皮膚のかゆみ、いたみは我慢できますが、呼吸困難や血圧低下はいのちにかかわり、緊急の処置が必要です。

IgE抗体:アレルギーの仕組みと症状

IgE抗体とアレルギー反応の仕組み

IgE抗体自体は誰にでもある無害な抗体です。
そして、ある特定の抗原と特異的に結合する末端の特徴的な構造をもっています。
アレルゲンに曝されると、IgE抗体の産生が始まり、抗体の量が一定レベルを超えると、マスト細胞、好塩球と結合します。
マスト細胞や好塩球はヒスタミンなどの生理活性をもつさまざまな化学伝達物質を蓄えた顆粒で満たされています。
IgE抗体はマスト細胞や好塩球と結びつくことで、血液とともに全身をめぐり、産生の原因となった抗原を捜し求めることになります。
IgE抗体が見つけ出した抗原と結合すると、それが引き金となって、マスト細胞や好塩球はヒスタミンなどの化学伝達物質を細胞外に放出します。

小児ぜん息とアレルギー

2種類のぜん息

ぜん息には2種類あります。
一般には、喘息を小児ぜんそくと成人ぜん息と区別しますが、これは正式な医学的区分ではありません。
2種類の喘息とは、喘息の原因による分類で、アレルギー性ぜん息と非アレルギー性ぜん息の区別です。

花粉症の診察はどんな内容ですか

問診

どんな場合も、病院にいくと、必ず、症状を聞かれます。
「わたしは病気です。」と伝えなければ、健康保険が使えないのですから。
このとき、事前に準備しておいたメモが役に立ちます。
よく整理して、順序良く説明できれば、お医者さんも、症状についてよく理解できます。

花粉症で病院にいくときの準備

受診の準備

  • 受診前の1週間は花粉症の薬を飲まない。(アレルギー検査に影響するから)
  • 受診前は鼻をかまないようにしましょう。鼻汁の検査があります。
  • (鼻がたまっていたら、お医者さんに失礼だし、恥ずかしい気持ちがありますが、症状を見るには、鼻がたまっている方が都合がよいのです。もちろん、垂れてくる鼻汁は適当にふき取りましょう。それと、鼻水が垂れるからということで、ティッシュを鼻に詰めることがありますが、症状を悪化させる可能性がありますので、やめましょう。)

花粉症:アレルギー日記

対策・治療には正確な情報が大切

記憶は意外に曖昧なものです。大事なポイントも忘れてしまいがちです。
そこで、とても役に立つのが、日記です。
その日、その日の正確な客観的な記録は、治療にも、対策にも有効です。
花粉症で悩んでいるなら、ぜひ、記録を付け始めましょう。
医師と治療について話し合うときも、正確な記録は重要です。
一人の医師が多くの患者を診ているのですから、医師の方でも、記憶があいまいになり、
その場の雰囲気で、正確な診断としてではなく、励ますために言ったことに、
患者の方では過剰な期待をかけてしまうこともあります。
重要なやり取りは正確でなくてはいけません。

ピーナッツアレルギー?:キスで死亡の衝撃

食物アレルギー患者に衝撃のニュース

2005年11月、食物アレルギー患者に衝撃的なニュースが飛び込んできた。
ピーナッツバターのサンドイッチを食べたボーイフレンドとキスをした15才の女の子が、ピーナッツによる食物アレルギーのショックで死亡したというのです。
しかも、ピーナッツを食べたのではなく、食べた人とキスをしただけで、ショック症状を起こし、死亡するというのは、患者や患者を持つ家族には大変ショックな出来事です。

アレルギー患者の増加の不思議

アレルギー患者の急増

アメリカでは、食物アレルギーを持つ人の300万人もいるといわれています。
これは、18年前の数字と比較すると、なんと18%増という驚くべき増加率です。
日本でも同様の傾向があります。
アレルギー体質ともいうべき、IgE抗体が陽性の人の数が、関東地方の20代の青年を対象に調査した結果70%を上回る率だったということです。
40年前の調査と比較すると、約300%増になるとのことです。

食物アレルギーと思い込み

ほんとうの食物アレルギーと思い込みの食物アレルギー

食物アレルギーの症状は、ほとんどの場合、吐き気と嘔吐、腹痛と下痢です。
掻痒、蕁麻疹、ぜん息になることもあります。
しかし、食物アレルギーは心理的な思い込みもかなり多いと考えられています。
思い込みの食物アレルギーは自己診断によるものがほとんどです。
自分は食物アレルギーがある、と主張している人たちを、実際に検査してみると、そのうちの3分の2は、陰性だということです。

アレルギーもちだったローマ帝国皇帝アウグストウス

策略家として知られるアウグストウス

ローマ帝国の初代皇帝のアウグストウスは、強大な戦力により、パックスロマーナといわれたローマの平和の礎を築いた人物です。
本当の平和とはそのようなものか、という議論は別として、強大な戦力で、世界を平定し、安定な時代を作り上げたのは事実です。
さて、彼は、ぜん息とアトピー性皮膚炎を患っていたといわれています。

花粉症の病院探し:大学病院VS近所のかかりつけ

かかりつけの病院VS大学病院

大病院では医師を選べない

花粉症で診察を受けるとなれば、眼科か耳鼻科となりますが、できれば、名医にかかりたいと多くの人が考えています。
名医を紹介した本は参考になりますが、大病院の医師の場合、その病院を訪ねても、そのお医者さんにかかれる保証はありません。

アレルギーとアレルギーでないもの

アレルギーとアレルギーではないものは何が違うのでしょうか

花粉症で、「くしゃみ」、「鼻水」が出るのは、花粉症アレルギーです。
けれども、寒いところにいて、鼻水が出、くしゃみがでても、アレルギーではありません。
胡椒・こしょうを吸いこんで、くしゃみが出るのはアレルギーでしょうか?
いいえ、これはアレルギーではありません。
なかなか区別が難しいものです。
「花粉症のくしゃみ」と「胡椒のくしゃみ」は何が違うのでしょうか?

世界の3大花粉症植物:スギ・ブタクサ・イネ科植物

日本人と杉の木

考古学の発見により、日本は縄文時代、弥生時代から全国に杉の天然林が広く分布していたことが知られています。
日本の家屋の多くは杉を中心に立てられ、杉は様々な生活用品にも利用されています。
汚い話ですが、江戸時代に江戸は多くの住民が生活していましたが、その排泄物は杉で作った桶で、郊外の農村地帯に運ばれていました。
江戸が世界でもまれにみる衛生的な都市だったのも、この杉の木のおかげなのです。
私たちの生活に密接に結びついた植物の代表が杉といっても過言ではありません。杉は日本人の生活を支えてきた重要な樹木なのです。

花粉の室内持ち込み:ペットにも用心

いくらかわいくても毛だらけの犬・猫は要注意

完全に室内飼育なら、あまり問題はありませんが、外へ出したときは、花粉をたっぷりと、毛の間に付けていると考えなくてはいけません。
猫アレルギーも話題になりますが、花粉が原因かもしれません。
散歩のときには、ペットに洋服を着せる。室内に入る前に掃除機で、毛を掃除する。
こんな方法しか思いつきませんが、おとなしく、洋服を着せたり、脱がせたりできるペットばかりではありません。掃除機で毛のお掃除となったら、かえって暴れて、花粉をまき散らすことになりかねません。

どんな種類の植物が花粉症の原因となるのか

花粉症は花粉で起こる

花粉症は免疫反応(アレルギー反応)ですから、原因となっている物質(花粉)が決まっています。
春先に多くの人が悩まされるスギとか、最近、秋に花粉症になる人が増えていますが、代表的なのはキクの花粉です。
人によって複数の花粉に対して、アレルギー反応を起こすことがありますが、その原因となっている花粉が何か、調べることによって、はっきりと確認できるのが免疫反応の特徴です。

花粉症の発見

1800年代にイギリスで発見されたのが最初

1800年代の初め、イギリスで多くの人が鼻水、発熱などの症状を訴えました。
原因はなかなかわからなかったのですが、1819年、J・ボスドクが、この症状が農村地帯で多くみられ、多くの人に症状が現れる時期が、ちょうど枯れ草で作られる堆肥の発酵の時期と重なることから、理由ははっきりしないまま、枯れ草がこの症状の原因ではないかと考え、枯れ草熱(hay fever)と命名しました。

小児ぜん息:体質が原因?ダニが原因?

小児喘息で苦しむ子供たち

アレルギー情報センターによると、小学校で、3.3~13.1%、中学校で、5.3~11.9%もの子どたちに喘息の症状があるということです。
ただ調査方法が十分でないため、より精度の高い調査が進められている状況です。その調査の結果によっては、この数値はもっと大きくなる可能性があります。

アレルギー対策:寝具の管理

布団に多いのはアレルギーを起こすヒョウヒダニ

寝具に多く見られるのは、アレルギーを起こすことで知られるヒョウヒダニです。
ヒョウヒダニは、血を吸ったりすることはありません。いわゆる寄生虫ではなく、自分でえさをとって生活する種類の虫です。
しかし、このヒョウヒダニには小児喘息やアトピーを引き起こすアレルギー物質があり、家の中、特に床やカーペットの中、また寝具の中に住み着くため、人間が触れる機会が多く、ダニの中で、もっとも害をもたらす厄介な存在です。

ダニの発生:原因と対策の困難さ

ダニは風と共にやってくる

新築の家や新しい布団には、アレルギーの原因となるコナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニはほとんどいないそうです。
人が住み、人が使い始めると、まもなくダニの数も増してきます。
ダニには羽がありません。ダニは移動することがそれほど得意ではありません。しかしチリダニ類は埃の中にいますので、埃が動けば、ダニも埃とともに移動します。
風に乗って、衣服やいろいろなものに付いて、別の場所に移動するのです。
移動した先が、ダニに適した場所であれば、いつの間にか家の中、布団の中には大量のダニが住んでいるということになります。

ダニのアレルギーの原因:ダニの糞に注意

アレルギーを起こすダニ

世界中に生息するダニの種類は何千とありますが、その中でアレルギーを起こして問題になるダニは、主にヒョウダニ属のコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニの2種類だけです。
そしてアレルギーを起こすのは、意外なことにダニそのものではなく、ダニの糞が主な原因なのです。

花粉症治療法:毒をもって毒を制する舌下減感作療法・認可に向けた動き

東京都により減感作療法臨床研究の結果発表

東京都は、平成21年10月26日に花粉症患者に利用しやすい根本的治療法「舌下減感作療法」の臨床研究結果をホームページ上で公表しました。
欧米では主流になりつつある舌下減感作療法も、日本では、いまだ認可されておらず、保険診療ができません。