Home > 免疫の働き > 自分に対する免疫反応

自分に対する免疫反応

免疫が自分自身を攻撃する

他のサルの脳細胞を免疫されたサルが、自分自身の神経細胞に対して免疫反応らしい反応をおこし、脳炎に似た症状を示すことが1930年代に報告されました。
ワイトブスキーとノエル・ローズは、この報告をもとに、ウサギのチクログロブリン通分をウサギに免疫する実験を行いました。
通常、免疫系はチクログロブリンを外来異物とは認識しない物質です。
しかし、甲状腺から取り出したチクログロブリンを精製して、別のウサギに戻したとき、正常な甲状腺が傷害を受け、甲状腺炎を発症し、チクログロブリンに対する抗体も産生したことが確認されました。
確かに、自分自身を攻撃する抗体があるという事実を確認したのです。


自己免疫反応

なにかわからないことが起こっていてる。
そのため、自分自身の甲状腺を攻撃する免疫反応が起こっているらしい。
この実験から、免疫反応は本来は外来の異物を非自己と認識して攻撃するはずなのに、自分自身のある部分に対して、外来の異物と誤認してしまう、「自己免疫反応」という新たな問題が浮上してきたのです。

橋本病

ウサギの甲状腺炎と同じ症状を示す橋本病といわれる病気があります。
1912年に初めて報告された病気で、40才以上の女性に多い病気です。
のちに、自己免疫による病気であることがわかりました。

カテゴリ: 免疫の働き