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イディオタイプとイディオトープ

抗体は独自の立体構造を持っている

60億人というほど多くの人間が地球上で生活しています。
みな、人類ですから、大きく違うわけではありませんが、それぞれ違いがあり、同じといえる人はいません。一卵性の双生児でさえ、よく見れば違いがわかります。
人間にとっては、その微妙な違いは重要で、その違いによって、個人を識別することができます。
抗体も大きな意味では型があり、分類されていますが、立体構造には微妙な違いがあり、独自の構造を持っています。
千差万別の新たな病原菌・ウイルスの侵入に対して対応するためには、抗体のバラエティは極めて重要な機能なのです。


独自性を生み出す仕組み

抗体は、大きくは3つのパーツのつなぎ合わせで、できています。
3つのパーツはそれぞれV遺伝子、D遺伝子、J遺伝子といわれています。
それは、抗体のがもつ多様性を生み出す仕組みであり、未知のどんな抗原の侵入にも対応できる柔軟性を生み出しいるのです。
この3つの遺伝子のパーツの組み換えと突然変異が多様性・独自性を生み出しています。
抗体はグロブリンというたんぱく質でできているため、免疫グロブリンともいわれます。


抗体はB細胞に組み込まれている

抗体は、抗体だけで独自に存在しているのではありません。
B細胞(白血球の一種)が、抗体分子をレセプターとして取り込んでいます。
抗体分子はそれぞれユニークであり、抗体をレセプターとしてもつB細胞も、その結果、固有の免疫グロブリンの構造をもったユニークなB細胞となります。
これをイディオタイプと呼びます。


イディオタイプとイディオトープ

B細胞は単一の抗体を持つのではなく、いくつもの抗体を触手のように所有しています。
イディオタイプがB細胞の表面にいくつも点在しているような構造になり、これをイディオトープと呼びます。

カテゴリ: 免疫の働き