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「遺伝子異常と治療」の一覧

遺伝子治療の可能性と危険性

ジェンナーやパスツールの時代は、人体実験は日常的なことで、実験による失敗も数多くありました。もちろん死亡事故も少なくありませんでした。
しかし、現在、医療事故は、厳しく監視され、原因の究明とともに、責任が追及されます、もちろんいのちの危険を伴う治療法は許可されません。
X-連鎖重症複合免疫不全症に対する造血幹細胞遺伝子治療は約90%で顕著な効果があったとされています。
しかし、1999年、2000年にフランスの病院で遺伝子の染色体挿入が原因で3人の患者が白血病を発症しました。
そのため、フランスではこの遺伝子治療を一時中止しています。

重症複合型免疫不全症・SCID治療法の望み:遺伝子治療

SCIDの治療への期待

1990年代になると、SCIDの治療環境は大きく変わりました。
遺伝子工学の台頭です。
アメリカ国立保健研究所はADA-SCIDというデービッドとは別のタイプの免疫不全症の原因である欠陥ADA遺伝子への遺伝子治療にGOサインを出したのです。
従来の免疫療法や薬や手術といった医療手段は遺伝子欠陥という問題には無力でしたが、遺伝子そのもののが治療できるとなれば、話は別です。