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有機殺虫剤と万物の死

レイチェルカーソンの指摘:殺虫剤は死の霊薬

化学薬品の殺虫剤が使われ始めたのは、1940年代になってからです。
なぜこの時期かというと、第二次世界大戦で化学兵器の研究が盛んに行い、殺傷力がある薬品の研究が進んだためです。
驚くことに、殺虫剤の多くは、人間を対象にした殺戮兵器の研究に、昆虫が最初の実験台となったためです。
人間を殺そうとして研究されたものですから、昆虫も当然のこと死ぬということです。
戦争は終わりましたが、戦争の落し子、化学薬品工業は発展したのです。


有機殺虫剤の作用

有機殺虫剤は、生物学的には極めて複雑、深刻な影響を及ぼします。
それは単に毒性がある問うこと以上のことで、体内の酵素反応を破壊したり、酸化機能を阻害します。
その結果、器官が障害を受け、細胞が変質し、二度と元の状態に戻ることができなくなります。悪性の腫瘍を引き起こします。

有機殺虫剤の作用

エスカレートする「開発・使用量・殺虫力」

恐ろしいことに、毎年新しい殺虫剤が開発されます。しかも新規開発された殺虫剤は今までのものよりもより破壊的で、毒性が強いものです。
殺虫剤は一度散布するとそれで終わることはありません。二度、三度と繰り返されます。しかも、最初のものが効果的でないと思われると、二度目、三度目は量が多くなり、場合によっては、より毒性の強いものが使われます。

有機殺虫剤の作用

何の注意も払われず、結果を慎重に考えず

なぜ、こんなことが起きてしまったのか、戸惑いがあります。
すさまじい毒薬が無差別に散布されますが、その結果について、真剣に研究された様子がないのです。
しかも、散布の結果、目の前には目的の昆虫の死骸のほかに、多くの動物の死体があるのに、それは何の問題もないかのように扱われます。
殺虫剤が大量に散布されると、地域の野生生物は致命的な打撃を受けます。昆虫以外にも、多くの鳥、魚が死にます。
ある意味皆殺しになるのです。

カテゴリ: 環境破壊