Home > がん化

「がん化」の一覧

恒常性維持とがん細胞

細胞の誕生と死

私たちの身体はおよそ60兆個の細胞から成り立っています。
しかし、その60兆個の細胞は人の一生の間、同じ細胞がずっと存在しているのではありません。
新しく細胞が作られ、古い細胞は順次死んで代謝され、置き換えられていくのです。
毎日100億の細胞が新しく作り出されるというから驚きです。
もちろん、新しく作られた細胞がすべて古い細胞と入れ替わるわけではありません。
新しく作られた細胞の多くが最初から不適格として排除されてしまいます。
わずかな細胞が新しく身体の一部を構成することになるのです。
細胞が新しく作られ、古い細胞が取り除かれていくということは、生体が安定して存在していくうえで非常に重要なことです。
このようにして保たれている安定を恒常性といいます。

細胞の生と死とがん細胞

一つの受精卵から60兆個の細胞へ

私たちの身体は最初たった一つの受精卵から始まります。
その受精卵は細胞分裂を繰り返しながら、やがて60兆個もの数の細胞にまで増殖します。


3つの不思議

  1. この細胞は母親にとって、外部からの異物ですが、免疫系によって排除されることなく、母体に保護され、誕生までの期間増殖を繰り返しながら成長します。

  2. たった一つの細胞が60兆個の細胞に分裂、増殖、成長するとき、単に数が増えるのではなく、不思議なコントロールによって頭、手足、内臓、皮膚、人間らしい身体に作り上げられていきます。
    いろいろなことが研究され、発見される中で、受精卵からつくられる胚性幹細胞(ES細胞)は全ての種類の細胞に分化する事ができる(全能性)であることがわかり、ある意味で謎が解けたようにおもられますが、どのようにしてすべての細胞になるのかその機構はまったく解明されていません。

がん細胞:コントロール不能に陥った細胞

がん細胞は不死化する

正常な細胞は増殖や死が生理的にコントロールされています。
それに対してがん化した細胞は、コントロールを逸脱した細胞で、無制限な増殖能を獲得しています。
がん化した細胞は周囲の正常な組織を破壊しながら増殖をつづけ、やがてがんの腫瘍を形成することになります。
がん細胞は悪性度を増すと、周囲の組織に浸潤し、さらに遠方にある臓器にまで転移して数を増やしていきます。
異常な分化状態・不死化することも多いのががん細胞です。