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取得データを初期化するには

データベースは追記されるので安心

データを収集すると、データベースにデータが保存されます。
計測を終了して、改めて別の機会にデータ収集すると、
以前のデータの末尾に、今回の測定データが追加されます。
「追記」仕様になっています。
これは、過去のデータを失わないためには良い仕様です。
うっかり、測定をしてしまったら、過去のデータが上書きされてなくなってしまった、という事故が起きません。

データベースを新しく始めるには

ワットアワーメーター管理プログラムの付属マニュアルには、データベース(wm.mdb)を
データを消去して初期化する方法が記載されています。
しかし、筆者が実際に実行してみたところ、うまくいきませんでした。
やり方が悪かったのかもしれません。
あるいは、プログラムの不備かもしれません。
この初期化の方法は、うまくいったとしてもあまり有用性がないと思われます。

データベースの初期化は必要ありません。
次のように操作すれば、何も問題がありません。

  1. 既存のデータベースをリネームします。
  2. これば、測定データを保存するためです。 リネームしたため、一時的に「wm.mdb」というファイルは存在しない状態になります。
  3. 新たに測定を開始します。
  4. これだけです。新たに測定を開始すると、「wm.mdb」というファイルがつくられるので、 初期化したのと同じように、0からデータが構築されます。

電気料金単価の設定

プログラムでの処理上の設定

ワットアワーメーターでは、収集したデータをもとに、電気料金換算やができます。
機器本体で換算表示する場合は、ワットアワーメーター内で換算処理を行いますが、収集プログラムでの処理は、収集したデータに対し、プログラムで換算処理をします。
ですから、本体の設定とはまったく別箇の設定となります。


設定手順

管理プログラムの棒グラフのアイコンで表示されている「wm.exe」をクリックして、開きます。

wm.jpg

「設定」メニューの「電気料金単価設定」を選択します。

ryokin1.jpg


表示されるダイアログで料金を設定します。

ryokin2.jpg


昼夜で異なる料金が設定されている場合は、図のように、「昼/夜 単価切替」を有にすると、昼の開始時刻、料金、夜の開始時刻、料金が入力可能になります。

ryokin3.jpg


実際の電気料金との関係

実際の電気料金はもっと複雑な体系で運用されているため、この設定だけで、料金が明確になるわけではありません。
東京電力の場合を例にしますと、電気料金は、「アンペア契約に基づく基本料」+「使用電力料金」で計算されます。
使用電力量は3段階になっており、
従量電灯B,Cの場合、
120kWhまでが、17.87円
300kWhまでが、22.86円
300kWhを超える分が、24.13円
で計算されます。(2011/03時点)
実際の電気料金換算のためには、詳細を各電力会社の最新の情報で確認してください。

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グラフの表示と印刷

測定データを棒グラフ表示

データを測定後、簡単にグラフ表示することができます。
次jの図のように、「電力量(日)」ボタンをクリックします。

003.jpg


一日24時間をX軸とした棒グラフで電力量を表示できます。

004.jpg


「電力量(週)」「電力量(月)」をクリックすると、X軸が1週間、1か月でグラフが描画されます。

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いつのデータをグラフ化するか

グラフエリアの上部にある青い三角をクリックすると、表示する日時を一日ずつ前後に移動することができます。

005.jpg


カレンダボタンをクリックして、直接日時を指定することもできます。

006.jpg


グラフの印刷

ファイルメニューから、グラフの印刷を選択して、グラフを印刷することができます。

007.jpg


ワットアワーメーター管理プログラムのグラフ表示機能は、特別な設定なしに、とりあえず、グラフ化できるのがウリです。
機能は貧弱ですが、簡単なので、それなりに使えるでしょう。

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パソコンの電源管理

スリープモードに気をつけよう

新しいPCを専用に用意して、24時間データを取得するため、測定をしました。
翌日、PCを見ると、スリープモードになっていることに気がつきました。
もしや、と思い、確認してみると、測定開始から20分までのデータしかありません。


Windowsの電源管理

パソコンを使っていて、長時間席を離れると、スクリーンセーバーが立ち上がったり、画面が消えて停止しているように見えたりします。
スクリーンセーバーにパスワードをかけておけば、他の人がデータを盗み見することを防げますので、これはそれなりに重要な機能です。
しかし、測定に使うパソコンでは、ときに困った結果をもたらします。
この設定を変えておかないと、ワットアワーメーターはデータを送っているのに、
パソコンは停止していて、データを受け取っていないということになります。
なにしろ、スリープモードでは、パソコンが寝ているわけですから、仕事をしてくれません。
寝ないように、常時起きて働くように設定を変更することが必要になります。


Windowsの電源管理を変更する

手順は次のようになります。

  • まず、「スタート」ボタンから、コントロールパネルを選びます。
  • パフォーマンスとメンテナンスを選択します
  • controlpannel.jpg


  • 次に、電源オプションを選びます。
  • pawermanagement.jpg


  • ハードディスクの電源を切る・システムスタンバイの2つを「なし」に設定
  • 液晶モニタは消えても測定に支障ありません。
    ハードディスクの電源は切れないように変更します。
    システムも「スタンバイにしない」設定を選びます。,br /> これで、OKです。

    nonsleep.jpg


    PCメーカー別の設定もあります

    今回、測定用に専用のPCを用意しましたが、それは「LenovoのS10e」というネットブックです。
    測定専用なので、安くて、小型で十分だし、かえって小さいので好都合と考えたわけです。
    ところが、20分でスリープモードになるよう固定されていました。
    通常の方法では変更できないのです。驚きました。
    「energymanagement」というLenoboのプログラムで、電源を管理しており、変更もそこからしなければ、なりませんでした。
    英語のままのプログラムですし、使いにくかったので、アンインストールしました。
    ノートPCでは、メーカーごとに、このような独自プログラムで、電源を管理している場合があります。
    バッテリの寿命、使用時間を少しでも長くするための努力と思いますが、場合によっては使いにくいケースもあります。
    お使いのPCは、また、別の方法で管理しているかもしれません。

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最適な計測周期は?

最適な計測周期は最短の1分

データをとる仕事をするものにとっては当たり前のことですが、
周期の粗いデータは精度が落ちます

データ取得周期が短いほどデータは精度が向上します。
ですから、データの取得周期は最短の1分に設定して、測定するようにお勧めします。


周期を長く設定することは、百害あって一利なし

周期を長く設定することのメリットは何もありません。
周期を短くすることのデメリットもまったくありません。


周期が短ければデータ数が多くなる

当たり前のことですが、周期を短く設定すれば、データ数が増えます。< br /> 測定の周期を60分に設定して、24時間測定した場合のデー多数は24回です。 もし、1分に設定しておくと、24×60=1440回になります。 平均値をとった場合の精度は、まったく異なります。
データ数が多すぎる場合は、その中から必要なデータだけを抽出して、コンパクトなデータを一瞬で作り出すことはできます。
しかし、少ないデータから多くのデータを作り出すことはできません。
もっと精度の高いデータが必要になった場合は、改めて、データを取り直すほかありません。


ファイルサイズは小さい

ワットアワーメーター管理プログラムのデータは、アクセスのmdb形式、あるいはcsv形式です。
csv形式のデータはテキストファイルです。
24時間1分間隔でデータをとっても、ファイルサイズはそれほど大きくありません。
安心して1分の設定で測定してください

多すぎるデータから、条件を指定して一部のデータを取り出したり、取り出したデータをExcelで効率的に加工し、処理をするテクニックも、今後、紹介していきます。


データは多いほうが分析、集計にもよい

基本の測定周期は、常に1分に設定しましょう

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測定データの保存

データは自動的に保存されている

ワットアワーメータノーの測定データは、自動的にAccessのテーブルに保存されています。
ですから、明示的に保存をしなくても、測定結果が失われることはありません。
下図がAccessに保存されているデータの一例です。

image94.jpg


Accessを使ったことがないと、Excelのデータと間違えるかもしれませんが、これはテーブルに保存された測定データです。このデータは、簡単にExcelに保存することができます。


測定データをExcelに保存する方法

管理プログラムで、データ保存する方法

まずは、マニュアルに書かれている基本的なデータ保存の方法を確認しておきましょう。
管理プログラムのデータ処理の考え方は、Accessのデータには一切触らず、必要なデータをExcel(CSV形式で)に取り出すという考え方です。

CSV形式でデータを取り出す手順は次のようになります。
WM.exeをダブルクリックして、開きます。

Image21.jpg


ファイルメニューの「受信データ保存(csv形式)」を選択します。

Image22.jpg



測定時に登録した機器名と保存するデータの期間が表示されます。 日付は任意で指定可能ですが、時刻については、固定になっています。
実際の測定した時刻データと保存するデータの時刻とはずれてしまいますが、測定データはExcelに取り出した後で、結合したり、要らない部分を削除して、整形して再保存するのがよいでしょう。

Image26.jpg



下図のようにCSV形式のデータが保存されます。

Image29.jpg

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.Accessから直接データを取り出すこともできる

Accessのデータは、見た目はExcelのワークシートのようですが、扱い方は若干の違いがあります。Excelにデータを取り出す一番簡単な方法を紹介いたします。

最初に、WM.MDBというファイルを開きます。

Image1.jpg



「受信データ」を開きます。

Image31.jpg



最初のところで、自動的に保存されているデータとして、お見せしたデータが表示されます。

Image4.jpg



ドラッグすると、列(フィールド)全体あるいは行(レコード)全体のどちらかが含まれるような範囲でデータを選択できます。つまり、列も行もどちらも一部分を選択するというのは、この方法ではできません。

Image10.jpg



Image11.jpg


選択して、コピーし、Excelに貼り付けると、Excelにデータを取り出すことができます。



測定データはAccessに追加保存される

測定したデータをExcelに取り出さないで、次の測定を開始しても、前のデータを失うことはありません。
Accessには、追記、データが追加される形で保存されます。
つまり、新しいデータで上書きされる心配はありません。
Excelへ取り出すときに、抽出する期間を指定しますので、必要なデータだけを取り出せます。

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測定の中断方法・終了方法

タスクバーの「WHM通信Ver1.21(通信中)」のアイコンで操作

測定中のアイコン

ワットアワーメーターで測定中は、タスクバーにアイコンが表示されています


右クリックして中断・終了の操作

タスクバーのアイコンを右クリックすると、図のようなメニューが表示されますので、
「通信一時停止」あるいは「WHM通信終了」を選びます。

shuryo.jpg


停止中のアイコン

通信を一時停止すると、アイコンが変わります。

teishi.jpg


通信再開の操作

一時停止した通信を再開するときも、このアイコンで操作します。

teishimenu.jpg

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通信の確認

データ取得の確認

ワットアワー管理プログラムは、データ収集のためのソフトで、パソコンに、ワットアワーメーターのデータを収集できるソフトは、他にありません。
そのため、データ収集のためには、このソフトを上手に使うことが必要です。
あまり、できのいいソフトではないのですが、他にはないので、これを使いこなすことが必要になるのです。


次の点が問題点です。

タスクバーのアイコンはデータ収集の保証ではない

「ポートの確認」を実行すると、タスクバーに通信中のアイコンが表示されます。


マウスカーソルを合わせると、「○WHM通信Ver1.21[通信中]」というメッセージが表示されます。
普通は、このアイコンを見ると、計測はうまくいったと安心します。
ところが、通信ができていなくても、このメッセージが表示されるのです。
その場合、どういうことが起こるかというと、70分後(70分間通信ができない状態が続くと)になって、 初めて、アイコンがエラー表示に変わり、通信エラーとなります。


「これでは、使い物にならない」と怒りを感じる瞬間です。


データ通信ができたと思って安心して、他の仕事を始め、翌日、どんな結果だったか確認しようとして保存データをチェックすると、まったくデータが取得できていなかったことを確認するという最悪の事態に遭遇するということになりかねません。


測定開始直後にデータ取得を確認する方法

データがパソコンに送信され、プログラムがそのデータを確かに取得していることを確認する方法があります。
ただ、確認できる時間は測定周期の設定によって異なります。
仮に「周期を2分」に設定していた場合。

  • 測定開始から、2分経過したことを確認します。
  • 管理プログラムの棒グラフのアイコンで表示されている「wm.exe」をクリックして、開きます。
  • wm.jpg

  • ファイルメニューの受信データの保存を選択します。
  • ファイル名を指定して、保存を実行すると、「csv」形式のデータが保存されます。
  • このファイルを開きます。
  • 一回目の保存が実行されて、データが表示されていれば、通信は正常です。

  • そのまま、計測を継続してください。
    データが何も保存されていないときは、通信に失敗しています。
    一度、計測を終了して、ケーブルの接続、ワットアワーメーターの通信設定、ポートの設定などを確認し、測定をやり直します。



データ収集に十分慣れて、失敗することがなくなるまで、
測定の最初に「データ取得の確認」ををお勧めいたします。


実際にデータの取得ができていない場合も、まるで取得できているようなアイコン表示は、
ワットアワーメーター管理プログラムの大きな弱点・問題点ですが、
うまく使いこなせば、克服できます。
「通信の確認」は、ぜひ、忘れずに、実行するようにしてください。

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データ測定手順

機器の準備

  • 測定対象となる電気器具とワットアワーメーターを接続します。
  • ワットアワーメーター、計測ケーブル、パソコンを接続します。
  • パソコンを起動します。
  • デバイスマネージャで測定ポートを確認します。
  • Wincomを実行し、ポートの設定画面を表示します。
  • ポートの設定はこちら


ワットアワーメーターの設定

    ワットアワーメーターコンセントタイプSHW3A


  • Aボタンを押して積算時間を表示します。
  • Bボタンを2秒以上押して、積算値をリセットします。
  • AボタンとBボタンを同時に2秒以上押して、送信周期設定画面を表示します。
  • 下記のボタンで、データ送信周期を設定します。(0の場合は、データを送信しません)
    A:減算
    B:加算
    設定:周期設定


  • パソコンの画面で、ポートの設定ボタンをクリックします。
  • Image9.jpg


    ワットアワーメーターからデータ送信が開始され、Windowsのタスクバーにワットアワーメーター通信中を示すボタンが表示されます。

    connect.jpg

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